- ベストアンサー
景気回復は小泉改革のおかげ?
私は経済にはちょいと疎いのですが、最近のこの好景気というのは、小泉前首相の手腕によるものなのでしょうか。それとも、何もしなくても不況が底を打って「神の見えざる手」によってどのみち景気は回復に向かっていったのでしょうか。新聞を読んでもいまひとつピンときません。 「ハードランディングなら誰でもできる」といって何もしなかった首相や野菜を持って「カブも、上がれ~」なんてやっていた人たちに比べればマシだったのかな、なんて思いますが。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
現在「景気が回復している」と言われているのは、小泉の当初の経済政策が貫徹されたからではなく、政権が彼の改革路線を反故にし路線転換したからです。 彼は就任当時どんなことを言ってましたかね。確か「構造改革なくして景気回復なし!」みたいな勇ましいことをブチあげていたんではなかったっけ。極めつけは青木建設が潰れたとき「これで構造改革の成果があがってきた」とニヤつきながらつぶやいたこと。けっこうな数の失業者が出たことに対して何の感想もないらしい。このセリフの通り、小泉の改革の主眼である緊縮財政・不良債権処理・構造改革が進むと、企業倒産が増えて失業者が大量発生するというのは自明の理で、だからこそ平均株価も7,000円台へ暴落したのです。 しかし、潰れかけたりそな銀行を国が救済したあたりから様相が変わってきた。「潰れるべきところは潰れて良い」といった徹底した自己責任主義からすればりそな銀行も例外ではなかったはずです。ところがこの救済措置により「政府は銀行を安易に潰したりはしない」といった安心感が市場に蔓延し、株式市場が底を打って上昇に転じたことは御承知の通り。さらに、政府短期証券(FB)を発行し資金(円資金)を調達、こうして得た莫大な額の資金を為替市場に投入して輸出関連大企業のために「目先の円安」を演出しました。これは広義の財政出動です。少なくとも小泉の改革路線の主眼である緊縮財政や「小さな政府」とは相容れないものであることは確か。 要するに、一般庶民には「緊縮だぁ、自己責任だぁ」とガマンを押しつける一方、大企業などにはしっかり財政でフォローしている。だから国民の多くは「ガマンしたから景気が良くなったのだ」と勘違いしている。一般ピープルを含めた幅広い層にカネが回るように財政政策を打てば、景気回復は本物になっていたでしょうな。 関係ないけど、我々が国の経済政策を考えるとき、「ミクロ」と「マクロ」の違いを認識するのは必須事項ですね。もちろん、国がやるべきなのは「マクロ」の政策です。
その他の回答 (2)
- gootttt
- ベストアンサー率61% (191/309)
>何もしなくても不況が底を打って「神の見えざる手」によってどのみち景気は回復に向かっていったのでしょうか バブル後15年不況だったわけですからね。 私は、経済政策で小泉内閣の功績は二つあると思います。 一つは、不良債権処理を行うことによって、銀行を再生させ金融機能を復活させ経済システムを正常化させたこと。 二つは、公共事業などで経済に関与しないという揺るがない姿勢が民間企業の自立を促したのだと思います。 ちなみに景気は良くなっていると思いますよ。少なくとも7-5年前よりは遥かに改善しているでしょう。此間まで中国に潰される潰される行っていた人たちが今の景気は中国特需のお陰だとかあほなこと言っているのだから、本当に呆れます。就職氷河期世代としては今の新卒の人たちが羨ましくて仕方がありません。 失われた15年がどれだけ酷い時代か知らない人&忘れた人が多すぎるようで正直腹立たしいです。 まあ現在は再編が必要な時期なんだと思います。 >でも、それは、地方の営業所や支店を廃止し、地方社員の首を切り、販売店などへ配っていたリベートなどを廃止し・・・ その結果の黒字かと思えますねぇ。 こんなのいい例ですね。 今まで販売店へのリベートを渡していた事や、必要も無い地方社員を雇っていた事がおかしいんですよ。 そんな体制に甘え続けてきた人にも十分責任はあるでしょう、現状の不満を誰かのせいにしかできない人たちは自助自立と自己責任という言葉をもう少し勉強するべきだと思います。 追伸 雇用をもう少し流動化して欲しいというのはその通りです。 日本の正社員は、『会社が潰れる寸前までリストラできない』制度なので、よっぽどの事が無いとクビに出来ないからよっぽどの事が無いと雇えないんですよね。
お礼
回答ありがとうございます。 私も就職氷河期世代です。報道によると、いま30代の暴力事件が急増しているそうです。ちょっと前に「キレる17歳」ってのが話題になりましたけど、最近の10代は全然キレないらしく(少年犯罪も凶悪事件は対前年比70%くらいの感じで急減しているとか)反面30代はキレてる。ちなみに、ストレスを感じているのも30代が飛び抜けて多く、うつ病などの精神疾患も30代が(他世代に比べても)増加しているとか。 私がいちばんやるせなく感じるのは我々の世代を「失われた世代」と呼ばれることです。「失われた」んだ、もう終ってしまったようないわれ方はやるせないですね。
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
感受性が強くて、大したことないのに激しく感動する方もいらっしゃるとは思いますが、私としては、けっこう経済系の記事は真面目に読んでいるつもりですが、小泉さんが特別なにかした、と評価できる記事は見た記憶がありませんので、小泉さんと経済は関係ない んじゃないでしょうか。 ですから、質問者さんがピンと来ないのは当然だと思います。きたら不思議というか、ねぇ。 ところで、質問者さんのお住まいのあたりも、最近は好景気ですか?いいですねぇ。うらやましい。 まあ、新聞にはそんな言葉も載っているので、東京などはそうなんだろうかとも思いますが、私の住んでいるあたりでは「好景気なんてどこの国の話?」という感じなんです (`。´) 。 たしかに、本店、本社という所は黒字が大きくなっているのでしょうね。地価も高くなっているらしい。 でも、それは、地方の営業所や支店を廃止し、地方社員の首を切り、販売店などへ配っていたリベートなどを廃止し・・・ その結果の黒字かと思えますねぇ。 私らのあたりはホント、死屍累々の状態から、ようやく死体を片づけ終わって死臭が消えたかな、という感じで、例えば天下のキヤノンの販売店なども悪戦苦闘中らしい。 代議士も中央官僚も記者も東京しか見ていないみたいです。 経済にしても、医者不足にしても(不足はしてない、ただ偏在しているだけ、なので問題はないそうです・・・ そのうち神の見えざる手が医師を地方に分散させて下さるのでしょうか)、いいところだけを見て評論していればいいなんて、ホントお幸せな人たちだという人、多いです。 小泉さん? 誰、その人。 なんちゃってね。
お礼
回答ありがとうございます。私が住むのは東京ですが、確かに、雇用そのものは増えていますし、待遇も一時に比べれば良くなっている感はあります。私の知人の職場の人事担当も、以前は時給1100円でもさばききれないほど募集があったそうですが、最近は時給1200円に上げても欠員が埋まらないと嘆いてるそうです。 ただ、その言葉の裏にはカラクリがあるようで、「求むような人材が来なければ来るまで落とす」ということのようです。以前やっていたガイアの夜明けでも、新卒の求人がバブル以来の好景気だそうですが、企業の人事担当も「求人40名に対し、戦力になると思われる人材が30名しかいなかったら、30名しか採用しない」と言い切っていましたね。 雇用ももっとフレキシブルになればいいのに、と思います。例えば、正社員と違い出世の可能性もないし昇給にも限度があるけれども一時金は払うし勤続年数が一定以上になるなら(正社員より少なくても)退職金が出るよ、というような雇用があればいいのに、と思いますがね。ああ、なんか単なるグチになってしまいましたね、すみません。
お礼
回答ありがとうございます。 小泉首相のすごいところは、「改革者を演じながら実際はほとんど改革せず、それでいながら改革者のイメージを崩さなかった」ことです。歴史上、クラッスス兄弟をはじめ改革者っていうのは失脚するのが運命なんですよね。やっぱり、改革するとそれで失業する人が大勢出ますし財産を失くす人やいわゆる「産みの苦しみ」があるのですけれど、そこで保守反動が起きて失脚するんですよね。そういう意味では本当の改革者は田中長野県前知事だったのかもしれません(脱ダム宣言は保守反動で撤廃されましたし)。 最近の企業は「空前の黒字」などを計上しながら一体何にその資金を運用しているんでしょうね。従業員への給与どころか研究開発費にも回していないようです。日産のゴーン改革のゆきづまりの一因に開発費に予算が回ってこないことがあるとか。社内の錬金術師たちが「資産運用」とかなんとかいう名目でマネーゲームに興じている企業も多いのかもしれませんね。