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弁護士を目指すのですが、他学部なので法学自体解りません。法学の基礎とはどのようなものですか
40歳代後半の主婦です。弁護士になろうと一念発起しました。 法科大学院をまず目指すつもりです。法科大学院の未修コースを受験するつもりです。法科大学院は、既に法学の基礎をマスターしていることを前提として授業が進められると聞きました。私は憲法をちょとと、民法をほんの少しかじった程度の法学に関する勉強をしたことがありません。 法学の基礎を身に着けるためにどのような勉強をしたらいいでしょうか?「法学の基礎」は独学で勉強するつもりですが、その点についても 予備校に通って勉強したほうがいいのか、独学でも可能かのアドバイスしていただけたら有りがたいです。 よろしくお願いします。
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法学の基礎というのは,言葉ではなかなか言い表しにくいのですが,法律とはどのようなものか,法律的にものを考えるというのはどういうことか,というようなもので,すべての法律を学ぶ上での共通の認識や思考方法をいうと考えればよいと思います。 これは,予備校で教えてくれるものではありません。大学の邦楽部に行けば,法学入門などという講義で,言葉にできる限りでの講義はありますが,その講義で聴いたことを覚えたから法学の基礎ができるというものでもないのです。 また,法学の基礎がなければ,法律を学ぶことができないかというと,これまたそういうわけではなく,法律を学びながら,法学の基礎が身についていくという関係もあります。 あまり適切な例ではないかもしれませんが,茶道では,形を学び,それを繰り返すことで,「茶の心」を,言葉にできない形で会得していきますが,法学も,それと似たようなところがあります。 法科大学院の未修者コースで法学の基礎をマスターしていることを前提として授業が進むというのは,とっても大変なことですね。法律学をきちんと学んだことがないのに,法学の基礎が身に付いているかどうかなんて分かりっこないですからね。 例えば,物の売り買いで,代金を払ったか,払っていないかで争いが起こったとします。その時に,どう考えますか?。普通は代金を払ったら領収証があるとか,とにかく払ったという方に何らかの証拠が残るではないか,その証拠がなければ,払ったという主張は通らないよ,というふうに考えられますか。 これは,まず一般的に正しいと考えられるのは何かを考え,具体的な事件はそれに当てはまるかを考える,という思考方法で,法律的なものの考え方の基礎にある考え方です。これが,腑に落ちるようであれば,なかなかいいセンスだといえるかもしれません。 とりあえず,法学入門などというタイトルの本が何冊が出ていますので,これを読んでみるのがよいと思います。そこに書いてあることが自然に納得できるようであれば,法学の基礎に一歩近付いたと言えると思います。
お礼
法学の基礎について全くイメージを掴めなかった私ですが、適切なアドバイスを有難うございました。法律の性質ー何のために有るのか、どのような歴史的背景があり、どのような思想のもとに法律が成り立っているのか等を学ぶ必要があると思いました。更に、ある事象に対して、法的にどのように捉え、解釈するのかという事を勉強するのだなと、具体的な概要が見えてきました。まずは、ご助言の通り、法学入門の本を読んでいこうと思います。法律を学ぶ上での共通認識や思考方法が、茶道でいう「形」なんですね。とても解り易い例に感謝します。まずは、形をしっかり身につけようと思います。シロートにも解り易く教えて頂いて本当に有難うございました。頑張ります。