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現在の言語学で主流な説はなんでしょうか?(幼児期の言語習得)
- 幼児期の言語習得についての授業を受講中の大学生が、現在の主流な考え方をインターネットで探している。
- 幼児期の言語習得については、behaviorism, innatism, interactionismなどの3つの考え方があり、教科書では臨界期(Critical period)についても触れられている。
- 最新の研究や有力な説についてはなかなか見つからず、現在の事情に詳しい人からの情報を求めている。
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言語「獲得」の理論を大きく、「behaviorism,innatism,interactionismの3つ」に分けることは問題ありません。新しい学説といっても、全てこの中のいずれかに分類されます。 また、臨界期はどの理論であれ、事実として認められているものです。物理の理論がどんなに発展しようとも、重力でリンゴが落ちる現象には変わりありません。現象をどう説明するかというのが理論なのですから。 >現在ではどの説が有力と考えられているのでしょうか? まぁ、生成文法による生得説か、認知科学系の認知能力先行説かな。 >もしくはまた新たな説が浮かび上がってたりするのでしょうか? 上で申し上げたとおり、新しい学説も全て大きくは行動主義か生得主義か社会交流説のいずれかです。 私の好みで言えば生得説ですが、これにもいろいろあります。 文法が生得的であるとする生成文法派。 認知能力がまずあって、その発達が言語の発達を促すとする認知科学派。 これがまた内部がいろいろと分かれていて、脳の並列分散処理仮説に基づくコネクショニズムとか、それと生成文法が結びついた Smolensky らの最適性理論とか、百花繚乱です。 手っ取り早い概説書として、 Yang, Charles (2006). The Infinite Gift: How Children Learn and Unlearn All the Languages of the World. New York: Scribner. 生成文法系では Roeper, Tom (2007). The Prism of Grammar. The MIT Press. あるいはコネクショニズム/最適性理論では Smolensky, Paul & Legendre, Geraldine (2006). The Harmonic Mind: From Neural Computation to Optimality-Theoretic Grammar. The MIT Press. おっと、Wikipedia も一応。