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有機合成:ヒドロキサム酸エステル
ヒドロキサム酸エステル(R-CONHOR')の合成法を研究してます。 エステル(R-COOMe)とO-アルキルヒドロキシルアミン(H2NO-R')から 一発で作りたいのですが...。アルカリ性水溶液(水酸化ナトリウム溶液など) ではうまく反応しません。 この分野に詳しい方、何かヒントになるようなこと、教えていただけませんか?
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一般論としてアミンはアルコールよりも求核性が大きいために、エステルをアミンと混ぜればアミドとアルコールに変化します。 H2NO-Rを通常の第一級アミンと同等に扱って良いかどうかはわかりませんが、アルカリ水溶液は不要ではないかと思います。 それを加えると、求核性の比較対象がアミンと水酸化物イオンになってしまい、アミンの優位性がなくなるように思います。要するにカルボン酸のナトリウム塩が生じるのではないかということです。
米国の有機化学の大御所、S.J.Danishefsky教授にあやかってハンドルネームを付けられた「danishefsk」さんに: 参考意見として: RO-NH2・HClをEtOHに懸濁させておき、そこに当量のNaHCO3を加えて撹拌してフリーのRO-NH2/EtOHを作成する。 RCOOCH3/EtOH-(DMSO)の溶液に、上記作成したRO-NH2/EtOH溶液を加えて室温で撹拌する。 DMSOについては、EtOHのみで反応が進行しない場合は加えると良い。 成功を祈る。 ーDanishefsky門下生を代表してー
補足
...Danishefsky門下生を代表して とのこと!!ハンドルネーム、勝手に名乗り失礼しました。 (最後のyまで入らなかったのが少し悲しいですが) さて、早速のご回答ありがとうございます。 色々と条件検討はやっておりますがなかなかうまくいきません。 溶媒としてEtOHをお勧めいただきましたが、これにはなにか ミソがあるのでしょうか。(不勉強ですみません) 早速試してみたいと思います。
お礼
おっしゃる通り、加水分解との競争反応になります。 O-アルキルヒドロキシルアミンの求核性は一級アミンよりも劣ります。 少なくとも強塩基性の水溶液条件は避けたほうがよさそうですね。 ありがとうございます。