一番の問題は駐車場の確保です。まず、東京ではユニットバスがあるいわゆる1Kの間取りの部屋の賃料が(場所にもよりますが)月最低6~7万円かかります。月極の駐車場がおおざっぱにいって都内なら外れのほうでもない限り1万円程度はかかります。「東京」としてイメージする都区内なら大体最低でも1万5千円。場所によってはもっとします。
すると東京で一人暮らしをする若者が車が欲しいとなると、家賃と駐車場代だけで10万円近くもかかります。車にはガソリン代や車検、自動車税などの維持費もそれなりにかかることを考えれば、都会で車を持つのは(それが軽自動車でも)「贅沢」なほうになります。それに、月極の駐車場も簡単に見つかりません。地域によっては「空き待ち」もざらです。
また、自分の駐車場を確保する以外でも「駐車する場所」を探すのは大変です。駐車違反取締りを民間に委託する業務が始まって以来、それでなくてもタイムズ24のようなコインパーキングを探すのに苦労していたのに、都心の平日日中なら「空いている駐車場を探すために何十分もウロウロする」なんていうことが、ま、「普通」です。週末の都心のデパート前には駐車場の空きを待つ車の列がずらーっと並びます。あれに並んだことはありません(バカバカしいので)が、たぶん1時間じゃあ中には入れないでしょうね。
それに、東京都心の道路というのは「罠」が至る所に仕掛けてあります。2車線道路があるとすると、左側の車線には路上駐車が至る所にあるので右側車線を走行していた方が楽です。しかし、ふと油断しているといつの間にか右折レーンに入り込んでしまうようなことがあります。道路を熟知しているか、カーナビでも付いていないと道に迷うのは当たり前のことです。ですから、カーナビが普及する以前は都心の道を知っているってことはかなり「自慢」できるネタでした。
一方、東京では鉄道路線が充実しています。鉄道マニアでもない限り「地下鉄を使って池袋から銀座に行くのにどうすればいいか」なんていう質問に即答できる人はいません。本数も充実しています。地下鉄なら10分に1本以上、山手線なんかはラッシュ時にはほぼ「各駅に1本」出ていますから、山手線はそれこそ「今電車が出たら次の電車が待っていた」なんてこともしばしばあります。
ですから、終電の時間も充実しています。私の住む東京郊外でも都心を0:40の電車に乗れば近くの駅まで帰れます。都心で一人暮らしをしていたときは最寄の山手線の駅からタクシーで2000円、歩いても1時間で帰れました。いよいよ電車を逃しても、あちこちにネットカフェやビデオボックス、仮眠室のあるサウナやカプセルホテルなどタクシー代より安く一晩を過ごせる場所が数多くあります。最近のネットカフェやビデオボックスにはシャワーが完備されているところが増えているので、コンビニで下着を買えば翌日が仕事でも安心して夜中まで飲み歩けます。もちろん、飲酒運転はイカンですよね。
お礼
ご返信ありがとうございます。 東京の事情がよく分かりました。