栄養士の立場から答えさせていただきます。
まず、恋人の栄養について考えられるnecorabbitは素晴らしいと思います。是非私も、お役に立ちたいと思います。
さて、海藻についてですが、参考URLによると、10~20代の日本人の海藻類の摂取量は10g前後です。それで、どんな栄養を海藻類からとっているかということですが、たとえばひじきはカルシウムや鉄を比較的多く含んでいますし、昆布やわかめなどはヨードを多く含んでいます。ヨードについては、海のない国(例えば中国の内陸部)では摂取不足になり、甲状腺(ヨードが甲状腺ホルモンの原料になる)の異常が起きたりして問題になります。一方で、カルシウムや鉄は植物性のものよりも動物性のもの(例えばカルシウムは牛乳、鉄ならレバーなど)の方が吸収率が高いため、そちらで代替が可能です。日本人に不足しやすい栄養素(ミネラル)は統計的に見ると鉄とカルシウムです。これらは野菜や乳製品(カルシウム)、レバーや鰹、肉の赤身(鉄)などでとることが可能です。それ以外のミネラルは、特に海藻類からとることもなく、日本人は平均的に摂れています。
海藻類で重要な栄養素は、ミネラルよりも水溶性食物繊維(栄養素と言えるかはわかりませんが(^^;)だと思われます。こちらは野菜や果物をとることで可能です。野菜は1日350g、果物は1日100g程度が必要です。これらと、肉や魚を含む献立を三食とっていれば、それほど海藻類が嫌いだからと言って不利益を被ることはないと思います。
ちなみにミネラルと言えば、牡蠣やしじみ、あさりといって貝類にも豊富ですし、お豆腐に含まれるマグネシウムもカルシウムの吸収や利用に重要です。野菜や卵に比べれば、海藻類が補っている栄養素の範囲は比較的狭いので、彼氏が好きな他の種類の食品を豊かにすることで、十分カバーできると思います。
お礼
専門家の方からの丁寧なアドバイス、ありがとうございます! ひと括りに考えるのではなく、 海草の種類による栄養素の違いを把握することで、 他の食品で代替が十分可能であるということを 大変わかりやすく理解することができました。 料理のレパートリーはあまり多くないのですが、 これを機に食品の栄養素についても意識するようにして、 新しいレシピにチャレンジしたり、 バランスの良い組み合わせを考えたりしていきたいと思います。 料理は想像力ですよね!ありがとうございました(^-^)