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北野武監督は映画の方程式を壊した?
北野武監督は映画の歴史を変えた、とか映画の方程式を壊した、 というようなことをよく聞きますが、具体的にどんな部分で「映画を変えた」のでしょうか? リアルな暴力シーンとか、タップダンスをラストに持ってくるとかいうのが 斬新なのでしょうか。
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>具体的にどんな部分で「映画を変えた」のでしょうか? 一言で言うと「見せ方」でしょうか。 それはリアルな暴力やタップダンスといった、表面上の派手な斬新さだけを当然指してはいません。この場合の「見せ方」を漫画に例えると、「コマ割り」が相応でしょうか。戦前の漫画は全部のコマが全て同サイズで、まるで舞台でも見るように俯瞰で表現されていましたが、手塚治虫がコマによって人物の顔のみ、背景のみ、バストショット、上から見た図、下から見た図で描くという技法を生み出しました。北野武の生み出した「見せ方」のテクニックは、手塚治虫ほど劇的だったわけではありませんが、それまでの映画界で表現された事のなかった新技法だったというわけです。欧州の国際映画祭は「芸術」「改革」重視の側面があります。だから、ただストーリーが面白いだけといった作品は評価されにくく、「新しい試み」があるかどうかが争点とされるのです。 ただし北野武の生み出した「見せ方」は今現在はそれほど新しいという訳ではありません。何故ならすでに模倣されているからです。しかし模倣され、すでに古いという理由で開拓者の価値が下がるわけではありません。欧州では開拓者に敬意を表します。北野武が欧州の国際映画祭で評価されたのはそういう事情です。 また、北野武監督は映画のフィルムを編集する際のカット割りのセンスに定評があります。暴力シーンへの評価は「リアル」さもさる事ながら、暴力シーンの個性的な「見せ方」を。タップダンスは、登場人物たちの会話と大工たちの仕事ぶりからいつの間にかタップのシーンに滑り込んでいく「見せ方」も評価されたと思います。
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- Jerry_info_svs
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北野作品はバイオレンスをテーマにしたものが多いと思いますが,従来のアクション映画では,例えば発砲シーンなどは登場人物の悲鳴を加えたり,高揚させるような音楽を流したりするなどして過激性を増し加える演出が一般的だと思うのですが,北野作品はそのようなシーンは決まって寡黙な感じです。(銃声もいわゆる「バッキューン!」と言ったものとは正反対のもの)そういった乾いた演出が逆に過激性を増し加えているような気がしますので,もしかしたらこのような演出に対して評論家(?)の誰かが「映画の方程式を壊した」といった表現を用いたのかもしれませんね。(でも,ちょっと大げさな表現だとは思いますが)
- chandos
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>北野武監督は映画の歴史を変えた、 >とか映画の方程式を壊した、とい >うようなことをよく聞きますが 誰がそんなこと言ってるのですか? 一般人がですか? それとも映画製作サイドの人? あるいは評論家? どういう人がどういう文脈で何と比べて「映画の方程式を壊した」と言ってるのか、それをまず示さないと「質問」にも何にもなりゃしないじゃないですか(呆)。
お礼
あ・・・ご存知ないなら無視してくださいね。
- disease
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正直、それほど才能を感じないんですが、タレント監督としては最も成功していると言えるので、そう言った意味では歴史を変えたと言えるのではないでしょうか。 しかし、興行的にはそれほど成功しておらず、カンヌ・ベネチアでの受賞先行の成功と言えるかもしれません。
お礼
そういう意味でも 歴史を変えたともいえますね。
お礼
手塚治虫を例えにされたのが分かりやすいです。 今度、「見せ方」を意識しながらキタノ映画を見てみます。 ありがとうございました♪