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フェノール類と炭酸ナトリウムの反応実験結果とその原因について
- 学校の有機化学実験で、フェノール類と炭酸水素ナトリウムの反応実験を行いました。フェノールと安息香酸を含む試験管に炭酸ナトリウムを加え、変化を観察しました。結果として、フェノールは二層に分離し、安息香酸は一層に混ざりました。
- この結果は、炭酸ナトリウムの加水分解により生成されたHCO3^-が、フェノールよりも酸性の弱い安息香酸のカルボキシル基と反応して遊離したH2CO3となり、安息香酸がナトリウム塩として水溶するためと考えられます。
- 以上のことから、フェノールと炭酸ナトリウムの反応では、フェノールには影響がなく二層に分離し、安息香酸はナトリウム塩として水溶するという結果が得られました。
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炭酸ナトリウムでしたら NaCO3 → 2Na^+ + CO3^2- CO3^2+ + H2O ←→ HCO3^- + OH^- HCO3^- ←→ CO2 + OH^- こうですね。(2つめ、3つめは平衡です) 安息香酸は上の式でできるOH^-と反応しますが、フェノールは酸性度が低いので反応しないということでいいと思います。
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- yukimin387
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安息香酸を酸、炭酸ナトリウムを塩基とみれば中和反応とも言えるし、 A No.2の3つ目の式でCO2ができているので弱酸の遊離でもあります。 炭酸ナトリウムは一般的には塩なので中和というのは多少苦しいかもしれませんが。
お礼
なるほど~胸のしこりが消えました!
- yukimin387
- ベストアンサー率46% (97/207)
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムのどちらを使ったんでしょうか? 文中で統一されてないようですが。 大体考え方は合ってますが >生じたHCO3^-は、フェノールよりは酸性が強いため、安息香酸のカルボキシル基よりは酸性が弱いため HCO3^-の酸性という言い方をすると HCO3^- → H^+ + CO3^- ……(1) の解離の酸性ということになりますが、 炭酸の酸性は2段階で、1段階目の CO2 + H2O → H^+ + HCO3^- ……(2) の解離の方が酸性は強いです。 使ったのが炭酸水素ナトリウムでも炭酸ナトリウムでも(2)の解離の酸性がフェノールより高く、安息香酸より低いため、フェノールとは反応せずに二層に分離、安息香酸とは反応して一層になるということです。
補足
すいません炭酸ナトリウムです。 炭酸の解離式 CO2 + H2O → H^+ + HCO3^- は知っていますが、これは炭酸ナトリウムから起こるものなのですか? Na2CO3から炭酸(H2OとCO2)が発生するのでしたら、そのあたりをもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。
補足
んむむ、 「安息香酸は上の式でできるOH^-と反応しますが」 ということは、安息香酸のカルボキシル基から電離したH^+と、炭酸ナトリウムから生じたOH^-みよる中和反応ということですか? てっきり弱酸の遊離かと思っていましたが しつこくてすいません