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「降嫁」という言葉が使われるのは?
或るティーンズ文庫の小説で、同盟国の大国の皇女を主人公の王太子のいる小国へ「降嫁」させるのは長老たちが反対しているだろう、という主人公の伯父の台詞にあったのですが、小さい国の場合は同盟関係にあっても輿入れするかもしれない相手の国が大きくて、嘗て、援助を受けた場合は、「降嫁」という言葉を使い、命令される立場なのでしょうか?
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降嫁とは皇女・王女が臣籍に嫁ぐ事なので、同盟国でも宗主国と従属国(つまり主従)の関係であれば降嫁になると思います。皇女は将来、皇位継承問題が生じないようは母国の皇位継承権の放棄宣誓書に署名して嫁ぐ事になると思います。また皇女の身分(特権)を失って、夫と里帰りしても公式の席では皇帝側ではなく、対面の臣下側に夫と並ぶ事になると思います。
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ちょっと話がずれますが、 幕末の和宮さんの降嫁などの場合は両家の「取引」であって、単純に「命令する立場」「される立場」とは言えない気がします。 格は朝廷や天皇のほうが幕府・将軍よりも上なので「降嫁」ですが、幕府のほうも、弱かったわけではないですよね。 命令関係はさておき、格上から格下へ嫁ぐので、降嫁。
西洋の例としては、キエフのウラジーミル1世が東ローマ皇帝バシレイオス2世の妹アンナと結婚した例を上げておきます。 当時はヨーロッパでは東ローマは文明国であり、キエフは蛮族の国であり、一夫多妻の国でした。 この結婚の条件として、キリスト教に改宗するということが盛り込まれ、その後はキエフが文明国になりきっかけになります。 ローマも蛮族には手を焼いており、皇帝の娘を蛮族の王に降嫁させて味方につけるということは常套手段としています。 この場合も、文明国はローマであり、蛮族の王は実質は独立国の王でも対等ではないので「降嫁」という言葉が使われます。
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格が違います。 例えば中国では、独立国は自分自身だけであり、他の国は属国と考えます。 つまり日本国王、朝鮮国王などに「王」という称号を与えて自国の臣下にするわけです。 歴史的にも、北方騎馬民族や朝鮮半島の国に同盟の証として皇女を嫁がせますが、対等の国ではないので「降嫁」ということになります。 因みに皇女を「公主」と言いまして、例えば朝鮮(高麗)の忠烈王は中国の後ろ盾を得るために元の皇女忽都魯掲里迷失(クツルガイミシ)を娶りますけど、これなど元と高麗とでは国力が違いますから、中国側から見れば「降嫁」となります。
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作者の間違いかも。 一応王家間の婚姻なら、降嫁では不適切でしょうね。
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