精神疾患の分類はなかなか難しく、専門医であっても診断が分かれる場合もあるのですが、精神分裂病と神経症の違いを大まかに言えば次のようになると思います。まず精神分裂病ですが、これは思考や感情、さらには人格などが文字通り「分裂」した状態になる精神疾患です。妄想や意欲減退、感覚の鈍麻などが入れ替わり立ち替わり発現し、その度合いも他の精神病と比較して激しい(適切な用語ではないかもしれませんが、本当に「狂乱」といった感じの症状を呈します)ものとなります。一方で神経症ですが、もっともわかりやすい例では、精神的なストレスによって起こる身体的な不調があげられます。その人の性格と深いかかわりがあり,症状の起こり方や内容はわれわれの生活体験からよく理解でき,原因が除かれると原則として軽快することが多いです。例をあげれば、家に泥棒に入られたことがある人が、「その後の外出時には何度も玄関の鍵を施錠したか確認せずにはいられない」といった気持ちが頭から離れないとすれば、症状の程度では、これは一つの神経症(この場合は脅迫神経症)と診断される場合もあります。非常にややこしい分野で、かつ説明下手だったかもしれませんが、回答になりましたでしょうか??
お礼
とてもわかりやすかったです。私は福祉系大学の大学生で、臨床心理学の試験で「精神分裂病と神経症の違いについて」述べなければいけなかったのですが、図書で調べても「違い」は書いていなくて困っていたんです。本当に助かりました!ありがとうございます!!