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スタッカートの長さについて長年の疑問。
アマチュアの管楽器演奏者です。 例えば、同じ楽曲の中での四分音符のスタッカートと八分音符とでは、どう「吹き分け」ておられるのでしょうか? おそらくニュアンスの問題だと思うのですが、できれば具体的にお教え下さい。よろしくお願いします。
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四分音符のスタッカート,八分音符のスタッカートと別々に考える必要はないと思います。 次の音とつながらないように短く切ることができればそれでいいと思います。 楽曲の性格によって,長めのスタッカート,短く鋭いスタッカートなど, 曲想に合わせる必要はあります。 四分音符のスタッカートでは,付点八分音符くらいの長さであろうと,八分音符くらいの 長さであろうと,短く切ればスタッカートです。どれくらいの切り方が,その曲に合って いるかが問題で,四分音符分の長さよりも短ければよいということになります。 八分音符のスタッカートについても同じで,八分音符分の長さより短ければよいと いうことになります。 また,曲のテンポにもよりますので,途中でテンポが変わる場合もありますが, 速い曲では実際のところ,スタッカートにするだけで精一杯で,その短さまで 考えている余裕(技術)までない場合もあります。 基本的には,その音符分の長さよりも短く切るということですので, 何音符であろうと,その曲にふさわしいスタッカートを考えるのがいいと思います。 切り方によって,ボー・ボー・ボーであったり,ボン・ボン・ボンであったり, ボッ・ボッ・ボッであったり,音楽が違ってきます。 (低音楽器をイメージしてボの音にしました。)
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補足を見ました。私がご質問の受け取り方を間違っていたようです。 テンポが速い曲では四分音符のスタッカートは,実質上,八分音符のようになります。 長さの違いは?と聞かれると難しいです。 >作曲者は「四分音符のスタッカート」と「ただの八分音符+八分休符」を どのような根拠(あるいは、気持ちでしょうか?)で使い分けてるのでしょうか? (四分音符のスタッカート)と(八分音符+八分休符)では音の長さだけでなく, 別の意味も出てきます。後者は休符がありますから,八分休符分の長さは 守らなければなりません。 それに対して四分音符のスタッカートの方は,音と音の間の切れ目の長さに 明確なものがありません。同じ曲の中に,この2通りが並んで出てくるなら, 音の長さよりも休符に意味があるように思います。 (四分音符のスタッカート)は音を切ることを意識をして, (八分音符+八分休符)は休符を意識します。 余談ですがベートーヴェンの交響曲の「運命」や「田園」は有名なのでご存知と思いますが, 最初は八分休符から始まります。音が出ないから何もないというのではなく, 休符も大切な音楽の要素です。
お礼
休符に着目されて説明いただいた点、目から鱗でございました。 休符ではなくて八分音符の長さの方だけに目が奪われておりましたが、なるほど、単なる音が「有る」「無し」ではなくて、休符は「音が鳴らない部分が有る」ということで、音が無い部分の長さを明確に指定するという意味もあるわけですね。 で、スタッカートにはその明確な指定は無く音楽の流れにあわせて、ある程度、演奏者に裁量の余地が有ると。 これで、なんとなくすっきりとしました。どうもありがとうございました。
- xxKENxx
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質問者様の「回答への補足」への回答です。 >作曲者は「四分音符のスタッカート」と「ただの八分音符+八分休符」をどのような根拠(あるいは、気持ちでしょうか?)で使い分けてるのでしょうか? 使い分ける必要があります。 演奏のニュアンスを文章で伝えるのは非常に難しいのですが、四分のスタッカートと八分+八分休符では、後者八分+八分休符の方がより強烈なスタッカートを要求しているのです。 例えばもっと細かい譜割りで、八分スタッカートと十六分+十六分スタッカートでは、後者十六分+十六分スタッカートの演奏は、テンポにも依りますが、ほぼゴーストノート的な演奏になります。 ゴーストノートとは、私はベーシストですが音が出るか出ないか程度の演奏の事で、特にRockやPOPS系の演奏では、いわゆる「ノリ」と言う部分で大切な役割を担います。 質問者様とは演奏する楽器やジャンルも違うと思いますが、参考になればと思います。
お礼
とりあえず、「機械的な法則性」というのは、どうやらないらしいということが分かりました。それだけでも十分です。 そもそも、音を記号に置き換えること自体に無理があるわけですから、ある程度の解釈は演奏者にまかされているということなんでしょうか? どうもありがとうございました。
補足
早速の詳しい回答をありがとうございます。 たいへん参考になりました。ただ、質問の仕方が悪かったのですが、「四分音符のスタッカートあり」と「八分音符のスタッカート無し」の比較のつもりでした。 ご回答からだいたいの察しはつくのですが、視点を変えて、では、作曲者は「四分音符のスタッカート」と「ただの八分音符+八分休符」をどのような根拠(あるいは、気持ちでしょうか?)で使い分けてるのでしょうか? 音楽の実践には、あまりこだわる必要の無いことだとは思うのですが、まあ、素朴な疑問ということでお願いいたします。 重箱の隅をつつくようですみません。