こんにちは。どこまで能力が伸ばしたいのかでずいぶん変わります。
(1) 子供とあわせて楽しく勉強できれば良いだけ
もしこれだけでしたら、何でも良いと思います。まずは英語の本をスラスラと読めることを目指しましょう、大手本屋にしかありませんが、penuin readersシリーズがお勧めです。それぞれのレベルにわけて、教育向けにいろんな童話など短い文章を出版するシリーズです。しかし、小学生の子供には難しいかもしれませんので、とりあえず英語の簡単な絵本からやってもよいかもしれません(「ボールは赤です」とかそんなレベルの絵本がたくさんあります、値段は少しかかりますが)。
(2) 外国人とのコミュニケーションが少しでもできるようになりたい
これは主婦の方からはなかなか大変です。苦手だったとなるとなおさらです。しかしもし気力があるなら『絶対音読』を勧めます。これは実際に声に出してCDの英語と同じように発音して何度も何度も文章を音読するという手法です。
日本人はもともとカタカナ英語の上に、脳科学上でも日本語の音域は英語の音域よりも高く、なかなか聞き取れるようにはなりませんし、話せるようにもなりません。個人的にはいろんな国立大学出身のエリートサラリーマンのような方を見てきましたが、英語は話せないことはないのですが、非常につたない英語です。もちろんネイティブのようになる必要はないのですが、ちょっと会話を楽しめるレベルかどうか怪しいと感じます。
私個人も英語のジレンマを抱えていましたが、この『絶対音読』を繰り返し繰り返しやることで、正しい発音の基礎をつくり、中学英語くらいならきれいに発音もできるようになりました。
この教材は中学生1年レベルから高校レベルまでいろいろあります。基礎教材としては最も優れています。あとお買い得です(笑)
はじめはそこまで文法や単語に固執する必要はありません。とりあえず中学英語ができれば、簡単な会話の7割は成立しますから。文法的には高校英語はほとんどいりません。
(3)英語の本や小説が読めるようになりたい
英語の本を読むには、一方では多読です。ともかく優しい本から数をこなすことが大事です。返り読みではなく、前から後ろにそのまま理解できるように、簡単な文章からトレーニングしていきます。さきほどのPenguin
readersシリーズは最も適切です。中身もおもしろいですし、何度も読むと良いでしょう。中学レベルくらいは、多読でほとんど何とか読めるようにはなります。注意はあまり分からない単語を気にしすぎないこと。日本人が分からない日本語を読み飛ばすのと同じで、分からない単語を調べすぎると疲れるので、「物語を楽しむ」というかたちでできるだけイメージを膨らませて、たくさん読むようにしてください。
高度な本、小説ではハリーポッター。Timesなどのニュース雑誌。ここらは大変です。多読とともに、精読。ようするに文法を徹底的に勉強し、文型を徹底的に学ばなければなりません。英語の真の実力はやはり多読と精読の両面でできあがります。高度な文章になると、文型把握ができるように訓練が必要です。中学の教材からはじめて、高校の受験レベルにまで一気に行きます。これは後々で良いと思います。とりあえず英語を楽しむことが先決です。
英語をお勉強ではなく、あくまで日本語でそうしているように、それを使って楽しむという気持ちでがんばってください。
(3) 字幕なしで映画を分かるようになりたい
最近のDVDの出現のおかげで、英語字幕が自由に出せるようになりました。今までちんぷんかんぷんで苦痛であった英語の映画が、字幕ありになることでほんの少しだけ楽になったとはいえます。
とはいっても、映画はかなり難しい単語が出ることは確かで、やはり基礎をまず十分に固めてから、映画をまず英語字幕で何十回も見ます。見れば見るほど、分かるようになってきますから、これも楽しんでやることが必要です。高校レベルに文法と単語が達したなら、何とかなると思います。
ただし映画のチョイスがはじめは間違いのないようにしないといけません。アクションやホラーのようなものは、当然英語が早すぎたり、英語を話すことがあまりないことも多く、英語勉強向けではありません。ドラマ的なものが最善です。家族愛や友情などを中心に描いたもの。