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ラジオ講座のニュースコンテンツで時制の一致がよくわからない
- NHKのラジオ英会話入門を始めた中で、日本や世界のニュースを聞いてリスニング力をつける週間になっている。
- 本文では、上海を拠点とする日本企業の多くの会社員や大学生が日本語能力試験を受験し、ある女性は高いスコアを希望して昇給を願った。
- しかし、質問者は本文の表現において、are basedとworksが過去形にならないことに疑問を持っている。
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「時制の一致」については、私もよくわかっていないのですが、私なりの理解から言えば、その2つは「時制の一致」とは無関係です。 「英文法解説(江川泰一郎)」によると、 ~時制の一致が問題になるのは、間接話法およびそれに準じる名詞節を含む構文において、主節の動詞が過去時制の場合だけと考えてよい。~ とあります。たとえば下のような文の場合です。 (1)I【knew】[that he (worked)~] つまり主節の動詞が【過去形】の場合に、間接話法およびそれに準じる[名詞節]の中の(動詞)が問題になるだけだということです。 質問の文の「where ~」の部分は「Shanghai」を修飾する「形容詞節」であり、「who ~」の部分も「One woman」を修飾する「形容詞節」です。したがって、そもそも「時制の一致」とは無関係だということになります。 このように「時制の一致」が問題になる場面は限定的です。以下理由を説明します。(1)の文については、(worked)の部分は原則として、 workED, WAS working, HAD worked, HAD been working, WOULD work, WOULD be wworking, WOULD have worked, WOULD have been working のようになります。つまり、すべて「過去」の様相を呈するわけです(英文法解説参照)。これは主節の動詞が【knew】と「過去形」になっているからだと私は理解しています。 つまり「私は[以下のことを]【知っていた】」と表現する場合、話し手は[以下のこと]を含めて【過去】のことを述べてわけです。「現在」において「知っている」ことについては言及していないのです。 たとえば、次のような文を考えてみます。 (a)私は、彼がここに(来る)と【思っていた】し、今も彼がここに来ると思っている。 (b)私は、彼がここに(来る)と【思っていた】が、今は、彼がここに来ないと思っている。 両者は前半部分の【過去に思っていた】内容は同じですが、「現在思っている」内容は異なるわけです。それぞれを英語にすると、 (a)I【thought】[ he ( ) here], and even now I think he will come here. (b)I【thought】[ he ( ) here], but now I don't think he will come here. となるはずです。このようにすれば、( )に入る動詞の時制は、「現在」において「私」が「思っている」ことと無関係であることがわかるのではないでしょうか。つまり( )の時制は(will come)とするよりも、【thought】に「一致」させて(would come)とするほうが筋が通るわけです。 このように、【thought】にあわせて従属節の[名詞節]の(動詞)を「過去」色に染めることを「時制の一致」と言うわけです。 ところが、 I【met】Tom, [who ( ) ~]. のように「形容詞節」の文を考えると、たとえ主節の動詞が【met】と過去形になっていても、トムについて説明する段階で【過去】に縛られる必要はないわけです。 発話がされている時点を基準に、その時点のことであれば(現在形・現在進行形)を使えばよいし、未来のことであれば(will ~)を使えばよいわけです。 I met Tom, who lives in Tokyo. I met Tom, who will move to Tokyo. 説明が長くなって申しわけありません。ようするに「時制の一致」が問題になるのは(1)のような場合に限定されるということです。さらに、Parismadamさんが書かれているように「一般的事実」に関しては例外として過去形にしません。また、実際の英語では(a)の内容を表現する場合に、それほど拘らず、 I thought he will come here. となるように思います。ですから、実は「時制の一致」については、それほど神経質になることもないのではと思っています。少なくとも、質問に示された文について解釈する場合は、ただすなおに「今、are based onなのだな」「今worksなのね」と考えればよいのです。
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- taked4700
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すでにいい回答がされていますが、付け加えです。 時制の一致とは、現実の出来事を、実際に起きた時制で表すというだけのことなのです。 だからこそ、He said,"Tom is in the park now." は、nowが「彼が言った」と言う過去のある時点を表現しているので、書き換えると、He said Tom was in the park at that time. となるわけです。 これを、He said Tom is in the park now. とやってしまうと、now がいつのことを表すのか分からなくなってしまいます。 時制の一致と言う言葉は、ある意味、必要ないものなのです。何かこういう規則があるのだと考えるよりも、単に、現実の出来事を、正確な時制で表す必要があると言うだけです。 They said that Tom will go to America. のような文章もよくあります。彼等が発言をしたのは過去のことだが、トムがアメリカへ行く予定であるのはこの文章を書いている時点でもはっきりしていると言う意味です。
お礼
御礼が遅くなりました。ご回答ありがとうございます。大変よくわかりました。どうも時制にこだわる癖がありまして。でも、時制が一致しないときはなぜかと考えるようにはなります。今後ともよろしくご指導のほどをお願いします。ありがとうございました。
- go_urn
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こんにちは! すでに Parismadamさん、datelummyさんからツボを押さえた回答が寄せられていますが、別角度から申し上げます。 「時制の一致」という水戸黄門の印籠のような黄金律も、現実に即した柔軟性が要求されるということです。 【問題】次の直接話法を、間接話法に直しなさい。 He said to me a little while ago, "I am going to Kyoto tomorrow." 【受験秀才の解答】 He told me a little while ago that he was going Kyoto the following day. しかしこれはまったくマニュアル的な答えてあって、現実には滑稽なものとなります。引用符に囲まれているもの以外は、話者の現在を起点に、客観的に時間を見ていけばいいだけの話しです。 ちょっとまえに言ったのだから、彼は、明日行こうとしていることは、そのまま言って何ら問題はありません。 【現実の英語】 He told me a little while ago that he's going to Kyoto tomorrow. お尋ねの In Shanghai,where many Japanese companies are based,many office workers and university students took the test.One woman who works for a Japanese firm said she hoped a high score would help her to get a pay raise. にしても、話者から見て、日本企業が上海に拠点を持っているのは【今】であり、多くの受験者が日本語能力試験を受けたのは【過去】です。ある女性は、【今】日系企業で働いており、何とか言ったのは【過去】です。希望したのは【過去】です。(今も希望しているかもしれませんが、希望したということを言うには過去形がふさわしいのです。) このように、時制の一致法則に機械的に縛られず、客観的な時制を考えるほうが正道だと思います。
お礼
御礼が遅くなりました。ご回答ありがとうございます。大変よくわかりました。「時制の一致法則に機械的に縛られず、客観的な時制を考えるほうが正道だと思います。」そのとおりですね。どうも昔習った受験英語に毒されているようです。今後ともよろしくご指導のほどをお願いします。ありがとうございました。
過去のことは過去形、現在のことは現在形です。これが基本。自制の一致は間接話法や、過去+過去完了など、時の流れを明確にする時で使います。
- Parismadam
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こんにちは。4/24のご質問ではご丁寧なお返事を有難うございました。 この例文でmany Japanese companies are basedと、One woman who works for a Japanese firmの2文が時制の一致が起こっていない、つまり主節の過去時制に合わせず現在形のままであるのは、この2文が現在も普遍の事実だからです。 この文を会話している「今」、「上海には多くの日系企業がある」し、「その女性は日系企業で働いている」という現在の事実が存在しているからです。もし全てが過去で、「上海に日系企業が今は皆無」とか、「その女性はその日系企業を退職した」というのであれば、この2文は過去のことになり、この部分の動詞も過去時制になります。 話者の時制が過去形であっても、普遍の事実やことわざは現在形で用います。例: He believed that silence is gold. 「彼は「沈黙は金なり」を信条としていた」 The truth that the earth goes around the sun was not believed. 「地球が太陽の周りを周っているとは、信じられていなかった」 となります。以上ご参考になれば。
お礼
御礼が遅くなりました。ご回答ありがとうございます。大変よくわかりました。そういえば昔習ったような気がしますが、すっかり頭から抜け落ちています。なにぶん久しぶりに英語の勉強をするもので。皆さんのご指導を多々受けることがありますが、よろしく願いします。ありがとうございました。
お礼
御礼が遅くなりました。ご回答ありがとうございます。大変詳しい、丁寧な説明ありがとうございます。よくわかりました。時制の一致にそれほど神経質になることはないのですね。昔習った英語がまさしく受験英語だったものですから気になって仕方がありません。今後ともよろしくご指導のほどをよろしくお願いします。ありがとうございました。