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ペリカンが鳩を食べるときの呼吸について
http://www.youtube.com/watch?v=A6NBTJJ1l14&mode=related&search= 上記サイトでペリカンが鳩をほとんど丸呑みしてます。 こういった時の彼らの気道は閉塞されないのでしょうか? 人間では喉頭(気管入口部)と食道入口部が同じ場所ですので確実に窒息するものと思われます。 蛇も自分の口より大きい獲物を丸呑みして呼吸に異常を来たさないようです。 解剖学的にどういう構造になっているのか蛇の場合も含めご教授下さい。
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- TTOS
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飲食(嚥下)しながら呼吸することができないのは,ヒトの特徴です。 乳児の場合はミルクを飲みながら呼吸することができますが,成長するにつれて不可能になります。気管入口の位置の関係です。また,呼吸は鼻からおこなわれます。 ヒトの場合気管入口が徐々に下がり,食べながらの呼吸が不可能になりましたが,声帯による複雑な発声が可能になり,言語によるコミュニケーション能力を入手しました。 他の脊椎動物は,嚥下しながら呼吸が可能です。気管自体はつぶれないように軟骨で補強されています。
- nitto3
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人だって飲み込みながら呼吸をしますよ。 年寄りなどが窒息するのは気道に飲み込んで詰まらせるからなんです。
補足
うーん質問の意味が伝わらなくて申し訳ありません。 人間の嚥下運動というのは三相(口腔期、咽頭期、食道期)に分かれており、食塊が下咽頭に達すると反射的に喉頭(甲状軟骨、輪状軟骨を含む枠組み全体)が舌骨方向へ挙上され、喉頭蓋がふたをして気道を閉鎖します。同時に輪状咽頭筋が弛緩して食道入口部が開き食塊が食道に流入します。この無随意運動期が咽頭期にあたるわけですが当然ながらこの食道入口部を食塊が通過する瞬間は気道は閉鎖しており呼吸は不可能です。ただ口腔期において食物を咀嚼により適当な大きさにして食道入口部を通過可能な状態にして少しずつ咽頭に送りますので、気道を開け閉めしながら嚥下を繰り返しています。したがって >人だって飲み込みながら呼吸をしますよ。 という回答は半分正解ですが、半分は誤りです。学生のテストなら良心的な先生は50点位はくれるでしょう。 更に咽頭期というのは反射運動、不随意運動のphaseですので一度ここに送り込まれた食塊は自分の意思では動かしようがありません。当然の事ながら食道入口より大きい食塊でかつ硬ければ下咽頭に停滞しどちらにも動けない状態になります。下咽頭と喉頭を上面から見た事がない人は判らないでしょうが舌根部と咽頭後壁は狭くその下の喉頭上部と梨状陥凹で案外広い空間を作っていますのでここに食塊がすきまなくつまれば当然窒息します。この場合は食塊そのものは気道(声門上部~声門~声門下部~気管)には侵入していません。したがって >年寄りなどが窒息するのは気道に飲み込んで詰まらせるからなんです。 という回答も残念ながら×ないし△です。よく餅をのどにつまらせてという場合は気道には入っておらず、下咽頭および喉頭上部にべったり塞いでいる状態です。正確に言えば「気道に飲み込む」というのは「誤嚥」という状態で幼少児がピーナツやおもちゃを気管内につまらせて窒息死したりする事はもちろんあります。また、高齢者で寝たきりになり咳嗽の力が弱く痰を喀出できずに呼吸困難で亡くなられる方もいますし、食事や唾液の誤嚥による誤嚥性肺炎から呼吸不全を来たし死ぬ事も多々あります。 あの映像を見れば判るとおもいますがペリカンの首は明らかに人間より細く、歯もないため鳩を咀嚼して小さな食塊にする事は不可能です。人間であれば輪状咽頭筋でつくる円状の面積よりも大きな食塊を食道に送る事は不可能でその水平面前方にある気道入口部(声門)が同時に塞がれるのは当然です。したがってペリカンの場合、鳩を丸ごと飲み込める過拡張が可能な食道筋層の特殊性、と同時に巨大な食塊が停滞しても閉塞されない特殊な気道構造(入口部の位置、および気道形成の軟骨の堅牢性)があるのではないかと思うのです。この点につき再度ご教示下さい。
お礼
わざわざお調べ頂きありがとうございました。参考になりました。