• ベストアンサー

徴兵制って

最近の有事関連法案の議論で、「まさか政府は徴兵制まで考えているのでは」といった疑問を聞くことがあります。 そこで素直な疑問なんですが、「徴兵制」って最初から否定すべき制度なんでしょうか。(制度自体を良し悪しでは切り分けられないかもしれませんが・・・) 確か韓国など他国では徴兵制をとっている国があったように記憶しているのですが、日本にとってはどうなんでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • toomm
  • ベストアンサー率29% (12/41)
回答No.10

有事法制には徴兵制までふれていないことは新聞を読んでもらえばわかると思います。 徴兵制についての回答は、否定的なことが多いですよね。 憲法上も、職業選択の自由や意に反する苦役に服されないとしていることから、徴兵制はとれないのは通説です。 しかし、9条の問題を別にして、私が自ら自衛官という職業を選び、他国軍人との交流や日頃の勤務から実感したことから別のことを考えるようになりましたので、参考まで読んでみてください。 まず、職業選択ですが、私は明らかに職業として自衛官を選びました。しかし、徴兵制をとる国の軍人は、職業として軍務に服しているわけではないのです。国民の権利・義務で行っているのです。納税と同じレベルでの軍務です。ですから軍務に服している彼らの職業は弁護士であり、バスの運転手であり、大工であり、義務・権利である軍務が終了したならば元の仕事を行うのです。 今日、自衛官は法律の上で明らかに公務員ですが、戦前では、徴兵された軍人は、公務員ではありませんでした。職業軍人という言葉あるとおり、徴兵された者は職業ではない軍人です。公務員が他省庁に出向することはありますが、公務員が徴兵されても出向とはいいません。 軍務に服することが職業ではない以上、職業選択とは別の次元であることがわかります。(軍人イコール職業でない証拠にアメリカの下級の兵が、基地内でアルバイトをしています。) 次に苦役についてですが、体験入隊の経験を書かれておられる方もいらっしゃいますが、軍務は苦役でしようか。 自衛官には、その一生を給食の調理人として過ごす人がいますが、隊員の食事を作ることが苦役には思われません。私自身、年間に鉄砲を撃つことは1回あるかないかですが、確かに究極的には人を死に至らしめること学ぶことはあります。 でも人によっては、人のご飯を作ることが苦痛の人もいますよね。鉄砲の雑誌があるくらい、鉄砲を撃つのが楽しい人もいます。つまり苦役は人により違うことなのです。しかし、人に苦役と感じるかもしれないことと、究極的な公共の福祉を比較した場合、人が苦役を感じるかもしれない行為を強制することも許されるという考えもできるのではないでしょうか。今日でも希にニュースになる土地収用と同じ理屈です。土地の収用が公共の福祉にかなっているから、土地の所有者の意に反して収用されるのです。 このように軍務に服することが職業でなく、たとえ苦役に感じたとしても公共の福祉として優先されるなら、憲法違反にはならないと考えるのです。 もっとも、私の考えは今の人に受け入れられるものではないことは承知していますし、徴兵制を議論する以前に9条を論議すべきだと思います。 最後に、スイスが徴兵制をしていることは広く知られていますが、徴兵制を選択している理由は、職業軍人をなるべく少なくして、軍の暴走を防ぐためだそうです。

iruka00
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 自衛隊の方の(クールな?)考え方を伺うことが出来ありがとうございました。 軍人の社会的身分が職業としてだけで捉えられないところに問題点がありそうです。さらに国民側が軍隊をどのように社会的に位置づけて使っているかも重大な問題ですね。日本の国内でこのような議論がされているのを聞いたことがありません。私の発した徴兵制の問いが、まさか軍人の社会的位置付けにまで発展するものだとは、認識しておりませんでした。社会学的にみても論文が書けるような題材ですね。

すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (15)

  • kawakawa
  • ベストアンサー率41% (1452/3497)
回答No.5

スイスのように完全徴兵制を採っている国は多いですネ。 ヨーロッパではフランス等が志願制に移行しましたが,ドイツは徴兵制ですよネ。 別にこれらの国々は戦乱の真っ只中にいるわけでもありませんが,国防は自分達の手で行なうという意識もしっかりと持っているのですネ。 特にスイスは永世中立を維持するために徴兵制を貫いているのですネ。 さて,つい先月の話ですが,私が個人的に非常に親しくしてもらっている韓国政府の方(かなりの地位です)が私に語ったことがあります(その方の立場もあるので名前は明かせません)。 それは 「日本も徴兵制を復活すればよいのに」 ということでした。 理由は,日本を訪れたときに,特に若者達の態度の悪さ;地面に座り込み,姿勢が悪く,年長者への敬意のかけらもなく・・;に触れ,余りのひどさにショックを受けたことから,そう思ったそうです。 個人的には, 軍隊において規律を身につけ,種々の技術も身につけ,様々なことを学ぶことが可能であること。 そして,世界の非常に多くの方々は軍隊経験があります。その経験の全くない日本人と,軍隊経験者との間には,何等かの思考のギャップがあるのではないかと思えること。 これらの理由も含めて,親友である韓国高官の意見に同意しますネ。 以上kawakawaでした

iruka00
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 確かに日本の若者(オジサンオバサンも含めて)の公共場所での態度はひどい状態です。徴兵制が教育の機会にもなっているという認識が海外にもあるということは初めて知りました。また、徴兵の機会を通じて軍事知識を得ることも、安全保障の感覚を養うことにつながるんでしょうか。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • mgshop
  • ベストアンサー率8% (7/86)
回答No.4

補足します一般的に徴兵制を取ってる国のほうが軍人の能力は高いといわれます。 No.2さんの指摘された「イスラエル」「韓国」などは兵の質の高さに定評があります。 これは、徴兵制を行ってる国家の国防意識の高さと一定能力以上の人間のみが兵役後、職業軍人になれる事に原因があるといわれています。

iruka00
質問者

お礼

補足ありがとうございます。 日本は国防意識は高くないと思います。とすると、徴兵制度をとっても戦力としては成り立たないかもしれません。 イスラエルと韓国は国際関係上緊張していることが、徴兵制度を成り立たせている要因なんですね。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • demio
  • ベストアンサー率13% (200/1473)
回答No.3

有事法制には徴兵制のことは何も無いはずですよね  「何でも反対党」や「義務は嫌だ、権利は主張する」 の関係の人が騒いでいるだけじゃないですか  若者をみてると無理やり集めても役に立たない気が しますね、人に命令されると逆らうのが当たり前みたい な人間をあつめても足手まといになって、軍の能力 が落ちてしまう感じです  志願制の方がやりたい人間が集まるのですから士気が 上がるでしょう

iruka00
質問者

お礼

今回の有事法制と徴兵制とは関連してなかったんですね。 やはり問題は士気が上がるかどうか=戦力になるか、ということでしょうか。 勉強になりました。ありがとうございました。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • ryon2
  • ベストアンサー率37% (110/292)
回答No.2

 我が国は一応、軍隊や戦力を持っていないことになっているので、徴兵制は取れないと思います。  また、世界の国を見ても、徴兵制を取っている国は減りつつあるようです。徴兵制をやっている国は、韓国、イスラエル、ベトナム戦争中のアメリカなど、実際に戦争に直面している国が多いです。それというのも、徴兵された人たちと言うのは、嫌々軍隊にいるわけですからやる気が無いため、徴兵された人たちで構成される部隊は弱いのが普通です。  「弱くてもいいから頭数が欲しい」という国が徴兵制を維持していると私は考えています。

iruka00
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 徴兵制でだめなら徴「隊員」制はOKかも(笑)。世界の趨勢は徴兵制が減っている状況なんですね。勉強になりました。 最終的には「徴兵による軍隊が戦力になるかどうか」が鍵ということでしょうか。

すると、全ての回答が全文表示されます。
  • mgshop
  • ベストアンサー率8% (7/86)
回答No.1

こんにちわ。 日本では、「徴兵制」って最初から否定すべき制度ですよね。 肯定したら、「軍国主義者!」とかののしられちゃいますよ。 でも、「徴兵制」っていいかもしれない。 成人男子のほとんどが兵役経験者ですから、他国に攻め込まれたときとても有利。 それに「おやじ狩り」なんて間違っても行われなくなりますね。 もひとつ、規律の正しい団体行動を経験することは一生の糧になりますよ。 まあもっとも「平和主義者」を自称する方々が許してくれませんが・・・

iruka00
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 日本では軍国主義と徴兵制が混在しているようですね。民主主義国家にも徴兵制はあるのに・・・。「主義者」同士の言い合いから逃れて、冷静に制度を考察する視点が欲しいところです。

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A