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食品の賞味期限設定方法について(製造会社の見解と販売会社の見解の優先度について)
私は小規模食品会社に勤める者です。 とある製品について、賞味期限を設定するに当たり、 販売会社との考え方の差異があり、設定期間に悩んでおります。 製造会社である私としては、 対象製品は、細菌については初発より0で有り、数年間の設定は可能であると思われるが、官能的観点(保管試験結果より)から考えると、常温5ヶ月程度が限界ではないかと考えられ、安全値をとり常温3ヶ月程度設定が妥当と考えております。 しかし、販売会社としては菌に問題がなければ、味の劣化については問題なく、6ヶ月の賞味期限設定にするよう、依頼(指示)を受けています。 この様な場合、同業他社の方はどのように対応されているのか、また、法律的に設定責任の所在はどちらにあるのか。 (ちなみに賞味期限印字は弊社において実施する製品です。) 以上、ご教授の程、よろしくお願いいたします。
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No.3です。私も少々補足を。 >「官能評価で個人差がある」ということから、3ヶ月後と6ヶ月後との評価の差異を無視できるとお考えのように読み取りました。 私の書き方が少々乱暴だったようで、誤解されたら申し訳ありません。 無視できる、というつもりは全くございません。 >消費者がそっぽ向くということになりはしないでしょうか。 と仰られているように、それは商品力の一部であることを言いたかったのです。 そして、商品力をどういう構成にするかを決定できるのは、売れなかった場合の責任をとる方の社だと申し上げたかったのです。 賞味期限を短くすると、当然ロス率は上がります。そうすると、売価に転化せざるを得ません。極端な例ですと、「美味しくて価格の高い商品を売りたいか」「そこそこの味で手頃な価格の商品を売りたいか」の選択のようなものです。 勿論、どちらのニーズもあります。ですから、どこでバランスをとるかが、売り手・作り手側の見極めなければならないポイントです。 あと、蛇足ながら… この豊かな時代に…という表現をされていましたが、それは、日本の自給率の低さを無視しているように思います。確かに日本は豊かで海外からいろいろなものを購入できますが、地球規模でみれば食糧難の時代です。 まだ食べられるものを美味しくないから捨てろ、と仰っているのと同じですよ。
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- kiku33009
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No.4です。先に私の意見を申し述べたときにはNo.3氏への補足をまだ拝読していなかったものですから、今、補足をふまえてもう少し具体的にもう一言申し上げます。 「官能評価で個人差がある」ということから、3ヶ月後と6ヶ月後との評価の差異を無視できるとお考えのように読み取りました。無視できるかどうかを判定するには、多数のデータが必要です。それは統計学が教えてくれるところです。先刻考慮なさっているでしょうが。この判断を誤ると、消費者がそっぽ向くということになりはしないでしょうか。 私は、製造会社の貴殿が、はじめに質問に述べておいでになる立場を支持します。
お礼
当然「まずい」ものを提供すれば消費者はそっぽ向いてしまうという点、 私も同意です。 ただ、販売者自体は弊社ではないため、その点について迄、考慮した見解をクライアントには提案できないのが実情です。 よって、今回この様な質問をさせていただきました。 参考になるご意見ありがとうございました。
- kiku33009
- ベストアンサー率15% (2/13)
一消費者として申し上げます。食べるものさえ手に入ればありがたかったあの時代を私は生きた経験があります。しかし、この豊かな時代にいったいどんなものを消費者に提供しようとなさっているのですか。 No.3氏がおっしゃるように「美味しくないのはすみません」で弁明は通るでしょう。製造・販売企業の社会的責任とはなにかをお考えいただきたいと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 消費者の方の貴重なご意見として真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
- 4322masa
- ベストアンサー率28% (46/164)
法律的な見解はわかりません。 ですが、質問者様と同業ですので、コメントさせて頂きます。 まず、製造出来高は販売会社で即全量買取でしょうか?それとも出荷毎の売り上げですか? 終売品在庫に対するリスクを負う方の意向を尊重するのが筋という気がします。 勿論、決定のためのデータ等を提示するのはメーカーの責任ですが、今回は、菌的な問題がない訳ですから、官能的な判断の根拠といっても難しいでしょう。味の劣化の許容範囲は、結局商品力の問題になりますから、それは「どのような商品が売りたいか」というコンセプトの一部になってくると思います。 あと、実際6ヶ月にした場合、どのような問題が想定されるでしょうか。もし「美味しくない」という消費者がいたとしても、それは個人の価値観の問題とも思えますので、「美味しくないからこの商品はもう買わない」という判断をされるだけで、クレームとはならないと思います。もし問い合わせがあったとしても、「菌的な問題はありません、美味しくないのはすみません」としか言えないですよね。そしてこれは、製造3ヶ月以内だったとしても同じですよね? 以上、同業他社の一意見としてご参考まで。
補足
ご回答ありがとうございます。 今回の案件は、販売会社での全量買い取りではありますが、 売り上げは出荷毎となっています。 終売品在庫については、販売会社がリスクを負う取り決めとなっています。 よって、4322masaさんがおっしゃるとおり、 先方の意向を尊重するのがベターなのかなと思えます。 特に6ヶ月保証で考え得る問題としては、 色が悪いとかおいしくないというような点で、 食中毒等の問題は一切ありませんので、 直接的な物理的危害がエンドユーザーに及ぶことはありません。 (もちろんおいしくないと思われる精神的苦痛を与えてしまうのかもしれませんが・・・) また、ご回答でふれられた、味等の官能評価の個人差について考えた場合、先方の意向に沿う方向で進める事も可能かと考えられるようになってきました。 同業の貴重なご意見をお伺いすることができ、 大変参考になりました。
- O_K-O_K
- ベストアンサー率42% (139/328)
製造会社と販売会社は完全に独立しているんでしょうか? 販売側からすれば、物流や保存期間の関係からできるだけ長期間に設定したいのは当然の論理です。 保管試験の結果(官能的観点)とは、それ以上の期間が経過すると、原材料等に含まれる成分が変化を起こすため、結果的に本来の賞味を損なうという観点だと思います。それが賞味期限の定義である以上、長くても賞味期限5ヶ月を設定するのが妥当だと思われます。 法的に見て、製造サイドと販売サイドが関連企業でなければ、製造会社が責任を問われるでしょう。 関連企業であれば、最終決定を下した販売側に責任の重きを置かれるでしょうし、委託等の請負で製造しているの場合でも同様だと思います。 賞味期限や消費期限の設定は、あくまで技術的な問題であり、販売の論理が優先されるものではないと考えます。 今は、コンプライアンス遵守の時代です。 ただ単に法令を守るだけでなく、社会的規範や企業倫理を守ることが重要とされています。 つい最近でもありましたが、社会的問題となって企業の存続が危ぶまれる事だってありえるわけですから、利益優先・営業優先で賞味期限を設定することは、本来あってはならない時代錯誤の考えだと思いますよ。
補足
早速のご回答ありがとうございます。 下記の点、追補させていただきたく思います。 製造会社と販売会社は完全に独立した形になっております。 ただ、製品についてはその販売会社専用であり、 形態としてはほぼOEMとなっています。 (製品の調味方法等のスペック自体は、こちらで設定しております) 本件につては、当然、販売会社でも検証を実施しての見解であり、 官能的観点になってくると、私と先方では見解が異なるものと考えます。 この様な場合でも、 やはり賞味期限設定についての責任は弊社に及ぶものなのでしょうか? O_K-O_Kさんがおっしゃっている点(コンプライアンス等々) について、私としても重々承知しており、 正直引き受けたくない案件ではあります。 本旨と離れますが、この様な要求をする顧客とは取引しない方が いいのでしょうか? 以上、ご教授の程、よろしくお願いいたします。
- soy-sauce
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賞味期限を決める場合、根拠となるものが必要だったと思います。 (この場合保管試験結果) 試験結果をに基づいても5ヶ月が限界の商品に6ヶ月の賞味期限を設定するのは明らかに不当と言えるでしょう。 もし、万が一それが原因で食中毒等おこった場合責任を問われるのは製造会社になったはずです。
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 元々、コストパフォーマンスの問題では?と考えておりましたが、 その点、同意いただける方がいらっしゃって参考になりました。 以下余談ですが、蛇足の点についても、 これは製造サイドとしての考えですが、ある程度イニシャルより味が 落ちていても食することが可能なものについてまで、 単純に賞味期限というくくりの中で、 規定された日数が経過してしまったら処分してしまうというのは、 私自身というより、製造に直接携わった従業員にとっても、 残念な事と考えています。 (最も売れない製品を受けるこちらに問題があるのですが・・・) できれば、どこかに援助物資という形で差し上げたりといった事が 将来的にはできればなとも考えています。 (基本的にOEM生産が多いため難しい面もあるのですが・・・) 余談が長くなってしまいましたが、 大変参考になるご意見、ありがとうございました。