もはや古典ですから、引用されたときにその比喩の意味が分かるようになるといった教養上の価値は勿論あるでしょう(ちなみに2001年(映画の製作発表の直前)に米国で行われた読者投票、批評家投票では、ともに人類史上最高の文学作品の座を獲得しています)
ただし、クセのある構成の作品であることも確かです
映画のノベライゼーションのようなライトなものを期待すると当てが外れるでしょう
もし最初の20ページというのが、forewordとprologueの部分のことなら、あそこでめげてしまうのは勿体無いかもしれません
最後のappendixの部分は本編を読み終わった後、興味の出た項目についてだけ拾い読みをするのでも十分だと思います
あれは、prologue同様、背景世界のリアリティの構築のための、別のアングルからのアプローチのひとつですが、人によっては好き嫌いの分かれるところだと思います
また、本編の最初の数章は、prologueにも書かれているように、Hobbitを読んでからの方が理解しやすいかもしれません