本質的には同じですが、厳密には違います。
「デリヘル」っていうのは、ペニスを膣に挿入する行為はないのです。
女性は、手や口や股間への摩擦などで男性を射精させますが、挿入行為だけは無いのです。これがデリヘルです。
一方、「売春」という場合は、普通この挿入行為があるのですね。
なぜデリヘルを届出さえすれば合法にしたのかというと理由は二つあります。
(1)こういう性風俗産業というのはただ禁止しても絶対になくならないので、撲滅よりも「制限」をした方がいいだろうという考え方です。その線引きとして、「挿入の有無」を基準にしたのです。挿入しないのなら、「ちゃんと届け出れば合法」と。これによって、管理しやすくしたということです。
(2)じゃあ、「挿入さえしなければいいってのも変じゃないか」という考え方もありますが、ここは難しいのです。というのは、挿入行為が無い場合、「これはマッサージのいっかんです!」と言い張れるのですよ。男性の体を女性がマッサージすること自体は、違法じゃないですよね。で、マッサージのやり方として、「全裸でしちゃうかもね。分かんないけど」という状態だと他人がとやかく言うことでもなくなると。で、「図らずも性器をマッサージしちゃった」「胸を揉んでも特にかまわないし」とかなると、さすがに取り締まるのはどうかとなるのです。
ちなみに、「デリヘル」と同じようにホテルに女性がデリバリーされるんだけど、挿入しちゃったらどうなのかというと、これは違法です。ペニスを膣に入れた瞬間、「マッサージ」から「セックス」に変更になって、売春になるからです。
お礼
とてもわかりやすい説明ありがとうございます。 そういう線引きなんですね。