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蛍光発現について
ピレンやクマリンなどの蛍光物質は、 紫外線をあてれば蛍光を発現しますが、 これはどんな溶媒に溶かしても同等に発現するのでしょうか? 溶媒によっては発現しなかったり、強度が弱かったり するものなのでしょうか? また、一般的に光りやすい溶媒などあるのでしょうか? 教えていただければ幸いです。
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螢光の強度は溶媒によって異なります。 これには2つの理由があります。まず、第1に蛍光色素の励起状態から電子移動が起こってしまうような溶媒を使った場合には問答無用で光りません。 2番目に、本来は螢光を発する溶媒でも螢光分子からエネルギー移動が生じるような不純物が含まれていると、エネルギー移動により消光してしまい光らなくなります。 このため、蛍光物質を溶かす溶媒は、最低でも特級、できたらスペクトル級の溶媒を用いるのがよいかと思います。 溶媒については、基本的には透明で色素を溶かしやすいものでしたら、だいたいは使えると思います。ただし、クロロホルムなどの塩素系の溶媒は溶媒が紫外線によりハロゲンラジカルを生じて色素の劣化をもたらすためか、あまり使われていない気がします。よく使われるのは、メタノール、エタノール、ジメチルスルフォキシドなどでしょうか。レーザー色素のカタログを見ると、標準的な溶媒が記されていますのでそれを見るとよいかと思います。下記URLはレーザー色素のえexciton社の色素リストで、ここから望みの色素のpdfをあければ、どんな溶媒を使っているかが分かります。
お礼
大変参考になりました。 参考HPまで教えていただいて、ありがとうございました。 今後、また質問させていただいた際にはよろしくお願いします。