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第一~第三印パ戦争が大きく起因するでしょう。インドの初核実験が1974年なので直接起因は第三次印パ戦争でバングラディッシュ独立、そして独立後から続く印中国境紛争中に中国が1964年に核保有したことによってインドは窮地に立たされためだと考えられます。特に中国はソビエト連邦と対立したために核を続々と配備したため、インド政府はインド国境付近への配備もされたことを疑ったと思われます。
インドの核保有によって印パの均衡は破れ、パキスタンがインドに対して一方的に不利な状況に置かれてしまいました。これは4度目の全面戦争を食い止める面で大きく貢献しましたが、パキスタンを核開発へと走らせてしまい、その後1995年に中国とフランスが相次いで核実験を行い、1996年にCTBTは国連総会で採択されたのも関わらず、1998年5月にインドが地下核実験を強行、対抗したパキスタンは数日後に核実験を実施し、核保有国となりました。
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やはり世界の警察を名乗るアメリカ(日本含め)が国防対策上インドを支持しているため世間的に核保有が暗黙の了承に至っているのが現状だと思います。しかし、中距離弾道弾(射程2000~6000km)アグニを保有するインドを中東、パキスタン、中国あたりは脅威と考えるのも当然でしょう。しかしパキスタン政府はアメリカ寄りなので印パ間での大規模な紛争は起き難い状況になりつつあると思います。
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インドの人口に占める各宗教の割合はヒンドゥー教徒80.5%、イスラム教徒13.4%、キリスト教徒2.33%、仏教徒0.76%でヒンドゥー教の国ながらイスラム教徒の数ははインドネシアとパキスタンついで世界第三位です。
と言うもののインド北部とミャンマー付近に多く偏っていると思われるので、インド国内にイスラム教徒が多数いるため国家間の宗教紛争が起きないという考え方はナンセンスです。でも、多数派ヒンドゥー教徒の力が強いためにイスラム教徒との勢力争いで、イスラム教徒がヒンドゥー教の寺院を破壊したり、その逆にヒンドゥー教徒がイスラム教のモスクを破壊する事態も多々あります。その他にかなり少数ながらジャイナ教やシク教、ゾロアスター教、そしてカースト制の問題があり対外問題より国内問題に対処するほうに力が向いているの現状です。
お礼
かいとうありがとうございます。