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軍隊の人事について
- 軍隊の人事について、一般的な手続きや組織について説明します。
- 内部人事はどのような身分や階級の人が担当しているのかについても触れます。
- さらに、人事研究はどこで行われているのかも紹介します。
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主に昭和10-20年の日本についてです。 人事には 職位を決める 例えば 中佐に進級 など 職務を決める 例えば ○▲連隊の連隊長 など の2種類があります 日本陸軍(昭和)公式的には、人事権は陸軍省にあります --陸軍省の人事局(古い時代なら軍務局)-- まず、現場の軍隊からの候補推薦が陸軍省へ行きます ・兵卒の場合は中隊長・大隊長などの推薦 ・将校の場合は大隊長・連隊長・師団長などの推薦により 陸軍省で決定 ・将官の場合は陸軍大臣や陸軍有力OB・元老などにより 最終的に決定 実際の人事の確定作業は人事局の中佐・大佐(課長クラス)が 尉官の人事を行い、少将(局長)が佐官の人事をしたのではないで しょうか -------------------------------------------------------- ただし、太平洋戦争が起きた後は、 実際の戦争指導をする参謀本部、とりわけ第1部作戦課の 権力が強くなり、相対的に弱体化した陸軍省に替わって この部門が実際の人事をした(だれを昇格させて、どこの 司令官もしくは参謀長にするかなど)と考えられます だれを少将から中将にするとかいうような、 将官の人事や職務配置についても、作戦をたてる参謀総長の ほうが力が強くなり、陸軍大臣主導による人事は 不可能になっていたと思います 特に職務人事については、作戦指導する作戦課でなければ 実態に沿った決定ができなかったからでしょう (職位の昇格については陸軍省にも権力は有ったとは思いますが) 大将・元帥という最高人事については、いわゆる「元老」に よって決定されたのだと思います ----------------------------------------------------------- 陸軍省にしても参謀本部にしても、原則として「陸軍大学校」出身の エリート将校(実務は佐官クラス)しかいませんから 人事はエリート将校によって決められたということですね ------------------------------------------------------------ 心理学などの研究機関は(ほとんど)無かったじゃないですかね イケイケの玉砕戦法しかしないという点から見ても 心理面の教育や研究をしていたとは思えません 敵国情報の研究・調査という観点からは、 参謀本部の第2部に、欧米課、ロシア課、支那課などがありました ------------------------------------------------------------ シビリアンコントロールについては、日本の場合は実質は 0 ですね 例えば、陸海軍省大臣の現役軍人制度 と 統帥権干犯 という2ツの政策によって、帝国議会による 陸海軍の統制・干渉、予算決定権は不可能状況になりました
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- 6dou_rinne
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国によっても違いますが、人事は陸軍省、国防省といったところの所管で、参謀本部に人事権があっても参謀の人事権だけです。
お礼
どうもありがとうございます。参考になりました。
補足
どうもありがとうございました。大変参考になりました。 心理学の軍事への応用については、大量破壊兵器や毒ガスなど戦争の近代化に伴い、これを過誤なく使用し味方を傷つけることなく敵を殲滅するため、兵士の適性を検査する必要が生じ、アメリカ陸軍が第1次大戦参戦時に集団検査(陸軍アルファ式集団知能検査)を実施したとのことですが、日本も海軍に「臨時適性調査班」という機関がドイツを真似て設置されたとのことです。(いくつかの心理学書で読みました) ※お礼が遅れて申し訳ありませんでした。