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動物行動学について知りたい!
高校の生物の授業で、動物の本能行動や学習による行動などの勉強をしています。身近な例で、アヒルなどが親の後に離れずついていく...というこの行動。 とても興味を持ったので、もっとくわしく知りたいと思っています。動物行動学などが書かれている本などあったら教えて下さい!
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動物行動学・・・このサイトでこの質問に回答する日がくるとは思いませんでした。とても、とても嬉しいです。 お勧めしたい良書は山ほどありますが、高校生とのこと。あんまり押しつけるとパンクしちゃうでしょうから、動物行動学の祖となったローレンツ博士の本から。 アヒルのヒナが最初に見た動くものを親だと思う、それを「インプリンティング(刷り込み)」と言います。それを系統だてて発表したのがオーストリアのコンラート・ローレンツ博士です。博士はその時のことを「ソロモンの指輪」という本に書きました。どうぞ手にとって見て下さい。RIN-12さんの通う高校、お住まいのところ、両方とも信じられないぐらい貧弱な図書館しかもっていないというのでない限り、どちらかに絶対あるはずです。動物行動学を学ぶ学生は皆、この本を通るのではないでしょうか。 副題に「動物行動学入門書」と銘打ってありますが、この本は専門書というほど難しくありません。本格的な研究所に比べたら、動物たちとの日々をつづったエッセイです。ものすごく面白おかしく書かれていて、そしてかつ非常に洞察に富んだ示唆深い本です。 字が少し小さめなので、本を読みなれない方には少し抵抗感があるかもしれません。ですので、最初の前書きと第一章を読んで見てください。両方あわせて12ページしかありません。それでダメだというときは、7章の「ガンの子マルティナ」をご覧下さい。インプリンティングされた博士の話が載っています。 この「ソロモンの指輪」と同じぐらい有名なのが「人イヌにあう」。私は小さい頃、オオカミ男みたいな話だと思っていました(笑)。この本は後に博士が撤回したイヌ=ジャッカル起源説に基づかれて書かれていたりするのですが、犬・ネコにとどまらずやはりいろんな動物への、博士が長年接して蓄えた知恵や哲学的なことがらがたくさん書いてあります。 動物行動学の入門書は他にもたくさんありますが、私はこの2冊がバランスが取れていてユーモアがたっぷりなので好きです。また、もしこの2冊が読めるなら、RIN-12さんは他のどんな動物行動学の本も退屈せず読めるでしょう。いろいろ読めるようになったら、なぜ動物心理といわずに行動学や比較心理などと呼ばれるか、そういう文化的な背景もおそらくわかってくるのではないかと思います。 図書館の生物や動物のコーナーに、たくさんの本が置いてあります。是非足を運んで見てください。その中では、純粋な行動学から離れていますが、マット・カートミルの「人はなぜ殺すか(副題:狩猟仮説と動物観の文明史)」も面白い本です。 とりとめのない回答になったことをお許しください。
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- sakasagitsunen
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こんにちは 私のおすすめは、『サル学の現在』です。 この本は、研究者と著者との一対一の対話形式で書かれており、研究しているサルの違いによって、複数の研究者が登場します。 ニホンザル、チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、ゲダラヒヒなどなど、それぞれ、集団(群れ)のあり方が異なっており、驚かされます。また、結成されたばかりの集団が段々と成長して行く様が興味深く書かれています。 この本は、上下巻の2册で構成されており、下巻には、南アメリカに独自に発達した新世界ザルの行動に関する多様性が書かれており、チンパンジーに匹敵するほどの頭の良いサルが新世界ザルの仲間にいることをこの本で知りました。 サルの行動を体系的に知るには、この本はおすすめです。しかも、会話形式ですので、話に引きずり込まれます。 ではでは!
お礼
ありがとうございます! 文庫本だから本の値段もちょうどいいですね! 対話式だから、気軽に読めそうです。 『チンパンジーに匹敵するほどの頭の良いサルが新世界ザルの仲間にいることをこの本で知りました。』 ↑気になります!
お礼
ありがとうございます! コンラート・ローレンツ博士は、教科書にも出てきました。アヒルなどの刷り込みについてのページで。 この博士の本があったらいいなぁと思っていたので、とてもうれしいです。さっそく、図書館に行ってみます!