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血液浸透圧の上昇による生体内の調節反応とは?
- 血液の浸透圧が上昇した際に起こる生体内の調節反応には、脳下垂体ホルモンの一つであるバソプレシンの合成促進が必要です。また、鉱質コルチコイドの分泌も促進されます。しかし、これは一見矛盾しているように思えます。実際には、ナトリウムイオンの再吸収が血液浸透圧を上昇させることとは異なります。溶質のナトリウムイオン濃度が増加すれば浸透圧も増加するという認識は誤りです。
- 血液の浸透圧が上昇すると、生体内では脳下垂体ホルモンの一つであるバソプレシンの合成が促進されます。また、鉱質コルチコイドの分泌も増加します。しかし、この反応がナトリウムイオンの再吸収によって血液浸透圧が上昇することとは直接関係しているわけではありません。溶質のナトリウムイオン濃度が増加すれば浸透圧も増加するというのは間違いです。
- 血液浸透圧が上昇した場合、脳下垂体ホルモンの一つであるバソプレシンの合成が活発化します。また、鉱質コルチコイドの分泌も増加します。しかし、これは血液浸透圧の上昇とは直接的な関係はありません。実際には、ナトリウムイオンの再吸収が血液浸透圧を上昇させる原因となります。したがって、ナトリウムイオン濃度の増加が浸透圧の上昇につながるという考えは誤解です。
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質問者が選んだベストアンサー
恒常性の維持とはどんなことでしょう。あくまでも生体にとって正常な状態を維持することです。ですから問題で聞かれていることは,「正常な体液浸透圧を調節する機構はどうなっていますか?」ということと思います。 受験生には少し酷かと思いますが,多量の発汗による水分不足による浸透圧調節とは本当は下記のような仕組みで調節されています。 水分減少→腎の血流量減少→副腎の鉱質コルチコイド(アルドステロン)の分泌→腎の尿細管でのNa+の再吸収を促進→血液中のNa+濃度が上昇→浸透圧上昇→バソプレシンの分泌促進→血液中の水分量の増加 浸透圧調節は鉱質コルチコイドがおおもとです。鉱質コルチコイドの作用の下にバソプレシンが水を再吸収します。ですからあなたの疑問はその通りなのですが,それが作用するときは腎の血流量が不足している高浸透圧下だということです。受験用にはこれら両ホルモンは単独で働くことは無いと覚えておいたらいかがかと思います。
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- suiran2
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血液の浸透圧が増加した際の調節は下記の2種類の調節が働きます。ご質問者さんは(1)のみ考えたと思いますが,水の再吸収により体液の浸透圧は低下します。ですから誤解されやすいのですが(2)の調節も必要となるわけです。 (1)間脳(視床下部) → 脳下垂体後葉から「バソプレッシン」分泌 → 腎臓で水の再吸収促進 → 血液の浸透圧が低下 (2)間脳(視床下部) → 脳下垂体前葉 → 「副腎皮質刺激ホルモン」分泌 → 副腎皮質から「鉱質コルチコイド」分泌 → 腎臓でNaの再吸収促進 → 血液の浸透圧が増加
補足
回答ありがとうございます。つまりここで問われている調節とは、バソプレシンで浸透圧をさげたあとの事についてもきかれているということですね?バソプレシンで浸透圧を適正にしたのかと思っていたのですが、一旦適正以下まで低下させた浸透圧を適正まであげる働きまで書くのですか。僕が一番疑問だった「ナトリウムイオンの再吸収が血しょう浸透圧を上昇させるのとはよく誤解されること」とあるのは、ナトリウムイオンの再吸収は確かに血液浸透圧をあげるがそれは適正な浸透圧にもどすだけ、とうけとっていいんでしょうか?
お礼
>浸透圧調節は鉱質コルチコイドがおおもとです。鉱質コルチコイドの作用の下にバソプレシンが水を再吸収します。 そういうことだったんですかー。それで納得いきました。 両ホルモンが単独では働かない、というのがポイントのようですね。 回答ありがとうございました!