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エタノール、アセトン中の放電
エタノール、アセトンの液中で放電するとどのような化学変化が起きるのですか? ちなみに 40A 10Vで放電しました。 どなたかご教授下さい。
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電場勾配(V/m)が重要なので、電極間距離の情報も重要ですね。まぁ、それはいいとして。 電場勾配が小さければ、起こる現象は配向分極です。つまり、分子が回転してδ+がマイナス極側を向き、δ-がプラス極側を向くという現象です。 電場勾配が大きくすると、より強く配向します。それでもまだ大きくし続けると、とうとう、分子のδ-から無理矢理電子が奪い取られ、ラジカルカチオンになってしまうという現象が起こります。 抜き取られた電子は、隣の分子のδ+に衝突して、ラジカルアニオンにしてしまうかもしれませんし、そのままプラス極に入るかもしれません。いずれにせよ、電極間でイオン化の反応が連続的に起こって、全体的に見ると「電極間を電子が流れている」という状況になります。これが放電という現象です。絶縁破壊とも言います。 なお、電子が奪い取られるδ-の場所ですが、メタノールの場合はOH基の酸素原子、アセトンの場合はケトンの酸素原子ではないでしょうか。それぞれのラジカルカチオンが出発物質となる、連鎖的なラジカル反応が起こると思います。
お礼
よくわかりました。 ご親切な回答ありがとうございました。 メタノールではなくエタノールなのですが同じことですよね。 本当にありがとうございました。