プレカット工場の技術(CAD)を担当している者です。
通常、在来木造構造材で言うところの「頭つなぎ」とは、
床や屋根等の荷重を支持しない横架材を指します。
具体的には、(2階建ての場合)
1Fや2F内壁上部には必ず壁をとめるため横架材が必要ですが、
2F床の場合:
-2Fの柱が乗っていない かつ
-2Fの床荷重を負担しない
1F、2F小屋の場合:
-屋根(母屋、棟)を支持する小屋束が乗っていない
上記のような横架材の事を指します。
もう少し解り易く言うなら、
壁の柱~柱の間にある下地材(間柱)をとめるだけに入れる材の事です。
荷重を負担しないので、通常105mm角とかの細い材にします。
場合によっては、105×45のような材を使う時もあります。
(図面で説明すれば簡単ですが、文章で説明するのは難しいです。)
壁の頭をつなぐだけの材なので、頭つなぎと呼ばれると私は解釈しています。
大工さんによっては、柱の上部にある横架材でも、該当する柱が荷重を支持しないと判断して頭つなぎと言う方もいます。
なお、厳密に構造計算をする場合は頭つなぎであっても荷重はかかります。ただ、余程変な組み方をしない限り頭つなぎ部分に掛かる荷重は少ないため、細い材でも問題が出た事は無いです。
昔ながらの大工さんの組み方は理に適っていると思います。
お礼
早速のご回答ありがとうございました。 以前、プレカット工場にて同じ質問をしたところ、 “振れ止め”とお聞きしたことがありました。 当時は気に止めませんでしたが、 構造に関る業務に就いてというもの、 まだ日が浅い為、少しずつ理解していきます。