>ドロップキックとか、卍固めとか、
>バックドロップとか、ブレーンバスターとか、パワーボムとか、
>相手をロープに振ってラリアートとか、
>トップロープに上ってフライングボディーアタックとか。
真剣勝負で、上の技が一つでも決まると思いますか。ドロップキックは、相手がじっと動かないで立っていてくれないとだめ、卍固めなんて、それこそ「技をかけてくれ」とばかりにじっとしてくれないとかかるものではありません。かろうじて、バックドロップは、(プロレスでなく)レスリングで似た技がありますが、それでもバックを取られただけで相手は必死に逃げようとします。他の技もしかり、ロープに振ってかける技など、真剣勝負ならばそもそもロープに振ろうとした時点でじっと踏ん張ればそこで動きは止まります。それが、ロープに振った相手が跳ね返って戻ってくるなど、お約束事以外の何者でもありません。
長々と書きましたが、理由は「技がかからないから」です。柔道でもレスリングでも実際にやってみればプロレスの馬鹿馬鹿しさが分かります。私もプロレスは好きでしたが、真剣勝負のK-1やPRIDEが出てきてからは、ほとんど興味がなくなりました。見たのは唯一、アントニオ猪木の引退試合でした。あれだって、コブラツイストでギブアップ、という、きわめてプロレス的な終わり方でしたが、猪木ファンでしたので、最後まで見ました。プロレスのもつ根本的な問題といえるでしょう。プロレス技は、真剣勝負で使うものではなく、あくまでプロレスという競技(ショー?)の中でだけ使うものだと思います。