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連体止め?結びの消去?
古典の伊勢物語の「関守」という話で 「さて詠める。人知れぬ~」っていう文があるんですが 「さて詠める。」の「る」の文法的意味が完了の「り」だと 解釈したんですが、それだと活用形が文末なのに連体形に なります。自分で色々調べたんですがなんで文末なのに連体形 になるのかが分かりません。 誰か分かりやすく解説してくださいませんか?
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語釈については質問者さんがおっしゃる通りだとおもいます。 「さて詠める」 の後には、体言 (名詞) が省略されています。 「そこで詠んだ歌」 というわけです。 文中の連体形に名詞をおぎなって読まなければならない 「準体法」 についてはご存じでしょう。この文末は体言止めで、さらにその体言の 「歌」 などが省略されているとかんがえればよいのです。 「~ 詠める」、 「~ 詠みける」 といった和歌が紹介される直前の連体形終止は、 「伊勢物語」 のほかの段にも出てくるし、 「古今和歌集」 をはじめとする歌集の詞書のスタイルでもあります。
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- tanuki4u
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回答No.1
さばけた現代語で書くと。 つーことで詠んじまった(歌がこれじゃね) 人知れぬ・・・ === 次に歌がちゃんとあるのに、わざわざ「歌が」なんて入れると、ダサイじゃん。業平は、時代の最先端のオシャレさん。そんなダサイ事はできませんことよ。 というので、連体形になっている(のではないかと) きれいな現代語訳は下記参照。 文中「こと」という名詞を補っていますね。