いつから、全員が天国行きになった!
大半の日本人にとっては瑣末な事なのかもしれませんが、メディアは死亡した人に対して「○○さんは天国へ旅立ちました」とか「天国にいる○○さん」と言うように、その方の宗教・宗旨を無視して、死亡した人を勝手に天国送りとしております。
そのせいなのか、或いはメディアが後から追随しているのか、有名人の葬儀で弔辞を読む場合にも、仏式で葬儀をしているのに『天国』行きと決め付けているように感じてなりません。
私の認識では、仏教徒にとって「天国」とは六道輪廻における「天界」を指すものであり、それでは葬儀に際に長い読経を必要とはしません。一方、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教の教えでは、それらの宗教を信じていない者は天国へは行けなかった筈です。
又、どなたの著書だったかは忘れましたが、天国も仏国土も同じ場所を指すと言う考えを読んだ気もいたしますが、それであればキリスト教が日本に布教された戦国時代よりも前に流布していた仏国土(極楽浄土や瑠璃光浄土など)を使い続けない理由が判りません。
で、ここからが質問
何でもかんでも天国行きがメディアで一般化した(或いは、一般化したと考えられる)のは「どの時代」や「どの事件」からなのかを何かご存知の方は、浅学な小生にお教え願えませんでしょうか?
もしかして、戦前の『天国に結ぶ恋』が原因なのでしょうか?