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遺伝子汚染とは?

現在、某塾で生物を教えていますが遺伝子汚染について専門じゃないのでぼくじしんもそこまで深く知りません。帰生生物や遺伝子組み換えのネタで出るということと外部からの人為的操作によって遺伝子の浸透がおこり純系個体がつくりにくくなるという程度のことしか話していないのですがお詳しい方。個人的にも知りたいのでお話していただけないでしょうか?

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  • gyamboi
  • ベストアンサー率11% (70/585)
回答No.1

簡単に言えば、変な血が混じるということです。 外来生物と交雑することにより、純系の種が失われるとか、 遺伝子組換生物と交雑することにより、その遺伝子が広がってしまうとか。 その結果、さらなる影響を生態系に及ぼすこともありうることですから、 それも含めて汚染と言う場合もあるかもしれません。 たとえば、虫に食われない遺伝子組換作物とその辺にある雑草の 交雑が進んで、草むらから虫が減り、その結果鳥が減ったりする。 逆に、虫の方が耐性をつけて農薬が効かない虫が生まれる。 などといったことです。

takerucchi
質問者

お礼

シンプルでわかりやすい説明ありがとうございます。簡単な具体例を探ってみると理解しやすいですね。

その他の回答 (2)

  • bagrus4
  • ベストアンサー率32% (16/49)
回答No.3

No.2です。 自然環境調査(魚類など水生生物)の仕事をやっています。 放流は一般的に好意的に受け止められがちですが、科学的根拠に基いて実地されなければいけません。 放流には病気・寄生虫の伝染(アユの冷水病など)、非在来種の混入(ブラックバス・ブルーギル・タイリクバラタナゴなどの国外移入種、モツゴ・ビワヒガイ・スゴモロコなどの国内移入種)などのリスクがあります。 日本魚類学会では2005年に「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」を作成しています。 内容は他の生物にもいえることで、ガイドラインは下記URLで見ることができます。 参考文献 希少淡水魚の現在と未来/信山社 ちょっと待ってケナフ!これでいいのビオトープ?/地人書館 改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物/環境庁編 魚類学雑誌

参考URL:
http://www.fish-isj.jp/iin/nature/guideline/2005.html
takerucchi
質問者

お礼

水界の生態系についての話はぼくもよくきいたことがあります。参考URLとても役に立ちました。ありがとうございます。文献の方も目をとおしてみようかと思います。

  • bagrus4
  • ベストアンサー率32% (16/49)
回答No.2

移入種・個体群による遺伝子汚染について魚類を例のあげておきます。 1.シナイモツゴとウシモツゴ シナイモツゴは東北地方、信濃川水系、利根川・江戸川水系に分布していたモツゴ属で、戦後より急減し(関東地方・岩手県では絶滅)、レッドデータブックでは絶滅危惧IB類に分類されています。 減少の原因にモツゴとの異種交雑が挙げられます。 モツゴとシナイモツゴの異種交雑でわかっていることは ・F1雑種個体は不稔性で、野外で戻し交雑個体が見つからない。 ・自然F1個雑個体はすべてシナイモツゴを母新種としており、シナイモツゴ雌とモツゴ雄の交雑に由来するものである(このような偏りが見られる交雑を非対称な交雑と呼びます)。 ・産卵期が長いことがモツゴに有利に作用していると考えらる。 以上のことから推測されるモツゴの侵入によるシナイモツゴ個体群からモツゴ個体群への置換モデルは以下の通りです。    シナイモツゴ個体群       ↓コイなどの放流にともなうモツゴの侵入     非対称な交雑   F1雑種個体の不稔化       ↓  交雑によるシナイモツゴの減少  同類交配によるモツゴの増加       ↓    シナイモツゴの絶滅    F1雑種個体の死滅       ↓     モツゴ個体群 なお、三重県、岐阜県、愛知県には亜種のウシモツゴが分布し、本亜種も減少しているので絶滅危惧IA類に分類されています。 ウシモツゴとモツゴのF1雑種個体も見つかっていますが、異種交雑がウシモツゴの減少に影響を与えているかはまだわかっていません。 2.ニッポンバラタナゴ 九州中北部、香川県、岡山県・兵庫県の瀬戸内海側、琵琶湖淀川水系に分布していたバラタナゴ属で、現在は九州、香川県、大阪府のみに分布し、絶滅危惧IA類に分類されています。 減少した主な原因は中国原産の基亜種タイリクバラタナゴとの競合ならびに交雑で、大阪府と香川県では溜池の管理放棄と隔離にともなう近交化が問題になっています。 タイリクバラタナゴは1940年代に長江から移入したハクレンに混入して渡来し、現在は在来タナゴ類が分布していなかった九州南部、北海道にも分布を拡大しています。 他に国内で亜種間の交雑が危惧されているものに、ビワヒガイとカワヒガイの交雑があります。 3.メダカなどでの遺伝的に異なる地方個体群の放流・移植 メダカ、ハリヨ、ドンコ、カワヨシノボリなどの淡水魚には遺伝的に異なる地方個体群が複数が存在し、遺伝的に異なる地方個体群の放流・移植は慎む必要があります。

takerucchi
質問者

お礼

ウシモツゴですか?参考にさせていただきます。遺伝子汚染の被害はかなり深刻なものなのですね。専門の方ですか?詳細な説明ありがとうございます。