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RSDとは?反射性交感神経性ジストロフィーについて
- RSD(反射性交感神経性ジストロフィー)は、受傷時に交感神経反射が働き、血管の収縮が起こる病気です。
- 交感神経反射が過剰に働き続けることで、血流が阻害され、組織に栄養が行き渡らず、激痛が生じます。
- RSDは悪循環する病態であり、体内の栄養が行き届かないことによる痛みが特徴です。
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原因は、骨折後、捻挫、脱臼、打撲などの外傷または、注射、手術、抜歯などによるもの。 脳血管障害、心筋梗塞、帯状疱疹、静脈炎、火傷、凍傷など様々な原因により発症します。 発生に関してはまだ不明となっています。 痛みについては、上記の外傷直後より出現して持続的に増してきたり、数ヶ月してから出現するのもあります。痛みの感じ方はそれぞれに違います。発作的に痛んだり、脈を打つような痛みであったり(拍動痛)します。また傷をしたところだけでなく、広範囲にわたって痛くなり、結局どこが痛いのかがわからなくなります。 質問にあります交感神経について少し説明をします。 一般にも聞かれる自律神経には、交感神経と副交感神経があります。 交感神経は血管を縮めたり(ホースを血管と例えると、ホースの先を指でつまむと勢いよく水は血液が流れる感じ)、心臓の動きを増加します。いわゆる走っている状態(息がきれて、脈が速くなるみたいな・・)が交感神経が活発になっている状態ともいうのでしょうか。 副交感神経はその反対です。寝ているときや、リラックスしている時です。先ほどのホースで言うと、何もせずそのままの状態で水を流している感じです(ホースが血管で水が血液)。 また副交感神経は腸の運動も活発にします。 全身のほとんどは交感神経と副交感神経がバランス良く働くことで適正に保たれています。 指を包丁で切ったとします。すると血が出ますね。その血を止めようとして交感神経が働き(交感神経は血管を細くするのは上記に述べましたが)、そして血が止まります(他にも色んな過程が混ざり合うのですがここでは省略します)。そして今度は副交感神経の働きによって血管が太くなり、傷をしたところに血をめぐらせ、血液には色んな栄養が含まれていますので、栄養を傷口に行きわたるようになり傷が治っていきます。通常こういった過程で傷が治ります。 上記には述べませんでしたが、指を包丁で切ると痛みが起こりますね。血を止めるのと同時に痛みを和らげるために交感神経が働きます。通常ならそれで痛みは治まるのですが、RSDでは何らかの原因でその痛みが消えず、痛みを抑えようと交感神経ばかりが活発になります(これが交感神経亢進状態です)。すると先ほど述べたように交感神経は血管を縮めるので当然血は止まります。しかし血は止まってもまだ交感神経が活発になっていますから、血の流れは弱いです。 例えば輪ゴムで指を縛ったら指先が冷たくなり、その後青くなり、痛みが出てくる感じです。血が流れない、いわゆる栄養が行きわたらないというわけですから、当然傷は治りにくくなります。と同時に痛みも消える所か、さらに傷の周りまでもが痛みを発してきます。それがだんだんと広がり、結局どこが痛いのかがわからなくなるのです。 また栄養が行きわたらないということで、指は細くなってきます。ごはんという栄養を摂らないと痩せていくといったイメージと同じかな。 ようは交感神経→副交感神経→交感神経→副交感・・・・といったバランスがとれず、常に交感神経→交感神経→交感・・・って感じが続きます。輪ゴムで指を縛り続ける感じです。 交感神経(指を縛る)→副交感神経(ゴムを取る)→交感・・の流れが出来なくなるといった感じです。 はじめはゴムで縛っている部分だけが痛いのに、縛り続けることで縛った先の指全体が痛くなる。 そういった状態がRSDです。 だらだらとすみません。 かえってわかりにくいかもしれません。