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ばんばんの“「いちご白書」をもう一度”の背景について・・・
ばんばんが歌っていた“「いちご白書」をもう一度”についてお聞きします。 実はこの歌が大好きでよくカラオケで歌うのですが、先日飲み屋さんで歌ったら、 他のお客さんが「この歌詞の意味わかる!??」というようなことを言ってました。 僕は歌ってただけだったので、その話は終わってしまったのですが、いったい この歌詞には、どんな意味や背景があるのでしょうか?。
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昔、ビデオが今ほど普及していない時代では、話題になった映画や人気のある映画は、二流(語弊があるいいかたですが・・・)映画館で月日が経ってから上映されます。 人にはそれぞれインパクトに残った出来事や思い出があり、この歌はそれを映画の『いちご白書』に象徴させているのだと思います。 学生運動が盛んだった時代に生きた『僕』にとって、その当時付き合っていた彼女(多分)と映画を見に行ったあの頃が青春であり、卒業を迎え現実に直面し、髪を切り無精ひげをそり、社会に出て行く・・・それは、普通のことでもあり、何故か寂しいものだったのではないでしょうか? 『いちご白書』が再び上演されることを知り、遠い昔の日々を思い出し、『君』も『僕』のように昔を思い出しているのだろうか?という歌なのでは? 私もこの歌、大好きです。
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- TAHCHAN99
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皆さん御指摘のとおり、70年前後の学生運動を背景とした歌ですね。 ご承知のように、東大落城、安保自動延長を経て、学生運動から離脱していくものが、続出します。 その一方、一部の運動家は、より、その活動を過激化、尖鋭化させていきます。たとえば、日本初のハイジャックによって、北朝鮮に渡った赤軍派。(その妻たちが、日本人拉致事件に関与してきたことが、今報じられている。) あるいは、アラブ、パレスチナの活動の場を求めた日本赤軍。また、内ゲバによるリンチ殺人も、徐々に明るみに出て行きます。 特に、代表的なのが、爆弾、銃による革命を志向した連合赤軍あさま山荘事件でした。彼らが、山岳アジト潜伏中、同志十数人を、次々と「総括」と呼ばれるリンチによって、殺害してきたことが明らかにされました。この一件で、左翼過激派活動は、完全に一般大衆の支持を失うこととなります。 早い時期に、学生運動から離脱して、日常に戻っていった人たちが、かつての同志たちの上記のような行状を見て、複雑な心情を抱いたであろうことは想像に難くありません。中には、現在にいたるも、トラウマとなっている場合もあるでしょう。 また、こうした学生運動が退潮していく過程と、荒井由美に代表される女性シンガーソングライターが台頭してきた時期とほぼ一致します。音楽に限らず、サブカルチャーの分野に女性が多く進出したのもこの時期です。一説によれば、自己表現の欲求をもちつつ、こうしたサブカルチャーに出会うチャンスにめぐり合えなかった女性の一部が、過激派闘争にのめりこんでいったとも言われます。したがって、無意識のうちにも、当時の過激派活動と、女性シンガーソングライターのこうした複雑な関係を感じ取り、トラウマをうずかせる方も居られるのではないでしょうか。 貴兄に、話しかけてこられたお客さんも、もしかしたらかなり深いトラウマをお持ちなのかもしれません。 参考文献: 高沢皓司著「宿命」(新潮社) 佐々淳行著「連合赤軍あさま山荘事件」(文芸春秋) 大塚栄志著「彼女たちの連合赤軍」(角川書店)
お礼
TAHCHAN99さん、回答して頂きまして、大変ありがとうございます!。 まさかこの歌から、『あさま山荘事件』まで出てくるとは思ってもいませんでした~。^_^; それにしても、すごく複雑なんですね、この時代って。 あと、話し掛けてくれた人のことなんですが・・・、 僕が歌ったとき、気分良く口ずさんでいたんで、トラウマとかそういうのではないと思いますヨ(^^)。 でもわからないですけどね。 TAHCHAN99さん、ありがとうございました!。
- kame_sun
- ベストアンサー率15% (4/26)
昔、学生運動というのがはやってたんですよ! 「戦争反対」とか「安保反対」とか。 その当時の彼氏と彼女が当時を思い出してるんですよ。 当時見た映画がまた上映してるポスターを見て。 そういう流行を追っていた人は、 長髪でヒゲとかで、 「サラリーマンにはならねえぞ!」 という感じで反社会的とか言われてたんですよ。 そんな彼氏が、大学卒業の頃になって やっぱり就職活動するために、 髪の毛きってひげそって、リクルートスーツになって、 今まであんたなんやったん? といわんばかりの変貌をして 「いつまでも学生運動ちゃうで!飯食うために就職せないかん」=もう若くないさ となってしまったわけですわ。 反体制とか言ってた人が体制に組み入れられる、 そういう挫折感とか、いい加減さとか、 自己嫌悪が、物憂げなメロディーで歌われているんですわ。
お礼
kame_sunさん、回答して頂きまして、大変ありがとうございます!。 kame_sunさんの回答を何度か読んでみたんですが、ほんととても感慨深い歌なんですね。 >「戦争反対」とか「安保反対」とか。 この歌の背景が、まさかそこまで深くなっていくとは、全然思ってもいませんでした。 >「そういう挫折感とか、いい加減さとか、 自己嫌悪が、物憂げなメロディーで歌われているんですわ」 なんか、切ない感情が伝わって来てたんですよ・。 でもこうやって教えてもらうと、またいろいろな意味が分って、曲の深さがますます身に染みます。。。 “物憂げなメロディー”これピッタリのフレーズですね。 kame_sunさん、大変ありがとうございました!。
- gokurakuyama
- ベストアンサー率30% (74/241)
まさか質問の中に「いちご白書をもう一度」なんて曲名を見つけるなんて、なんでこんなところで・・・・。 とびっくりした次第です。 私もカラオケでは二回に一回くらいこの曲を歌います。 この曲の歌詞の意味、時代背景は皆さん書かれていますし、まさしくその通りですのでお節介ながら、多少ピントがずれたアドバイスになるのを承知で一言書かせてください。 荒井由美の曲ですがこれ以前の古くは岡林信康とか、西岡恭蔵、長谷川きよし、加藤和彦や北山修、はしだのりひこ。もう少し新しくなって吉田拓郎、井上陽水らが活躍していた時代は、フォークソングとひとまとめにジャンルわけされていました。 しかしあまり知られてはいませんが、別の呼び方で「メッセージソング」と呼ばれてもいたのです。 私は「フォークソング」よりもこの「メッセージソング」という呼び方が大好きで、同じフォークギターを弾きながら歌うその他の歌手たちの「惚れたのはれたの、ひっついたの別れたの、君(あなた)と出会ったのは雨の日だったの、貧しかったけれど愛があったから云々」って言う類の歌手とは、一線を区別して見ていました。 もちろん善し悪しの問題ではなくて、この様な曲の中にもいい歌はたくさんありますし、上記の歌手も時には歌っていましたが・・・・。 シンガーソングライターっていう部類の歌手はたくさんいましたが、やはり自分が聞く人に何を伝えたいか、それがその時代の社会に対する警鐘や、政策に対する改革論であったりしたこともあり、さらに反戦歌のように自分の生き様や考え方まで曲にしていました。 そういう意味では、ただ単に曲を書き歌うという歌手ではなく、普段より何を考え行動し大げさに言えばポリシーまで持っていたというのが「メッセージソング」の歌手だったに違いないと思います。 大変話が長くなりましたので結論を。 たぶんその飲み屋で「この歌詞の意味云々」と言われた方は、最近の意味のない歌が反乱している中で、たぶんお若い?あなたがその当時の曲を歌われた事に対して、上記の事をふまえてそう聞かれたのではないでしょうか?。 時代はめぐると昔から言います通り、最近でもフォークギター片手に路上ライブをするのが流行っている様ですが、その当時のそれとは明らかに違う様な気がします。 やはり「フォークソング」というのはその創生期には、ボブ・ディランやニールヤングに代表されるように、自分の思いを歌にぶつけて人々に訴えていったような時代背景の上に流行ったのではないでしょうか。 初めにも書きましたが、少しというかずいぶんというか質問とかけ離れたような話になりました事に対して、お詫び申し上げると共に、その飲み屋でのお方の心の中をかいま見たくてお邪魔致しました。 本当に長くなり失礼いたしました。
お礼
gokurakuyamaさん、回答して頂きまして、大変ありがとうひございます!。 まず回答してもらった内容ですが、全然かけ離れてないですし、それどころか、 とても興味もって拝見させて頂きましたよ!!。 この70年代に流行った曲って、全て「フォークソング」って言うんだとばかり 思ってたんですが、「メッセージソング」ともいわれているんですね。 初めて知りました。 >シンガーソングライターっていう部類の歌手はたくさんいましたが、やはり自分が聞く人に何を伝えたいか ネットでいろいろ調べてみたら、こういった曲は、やはり今とは違い、自分が何を伝えたいか、 何を訴えたいのか、そういうことを自ら作詞作曲し歌ったところが、また多くの人を弾きつけた・・・ というようなことが書いてありました。 つまり、これこそが「メッセージソング」だったんですね。。。 >「時代はめぐると昔から言います通り、最近でもフォークギター片手に路上ライブをするのが流行っている様ですが、その当時のそれとは明らかに違う様な気がします。」 僕はその時代に生まれたので、その背景・時代はよくわからないのですが、 でも、言葉で説明出来ないですけど、なんかわかります。。。 ほんとメッセージソングって良いですね。 gokurakuyamaさん、ありがとうございました。 今度、「あなたの好きなメッセージソング教えてください」と質問してみようかな~~?。
- ororonchou
- ベストアンサー率40% (161/396)
映画『いちご白書』がヒットしていた時代は、日本でも実際に学生運動がヒートアップしていた頃です。いわゆる「団塊の世代」の人たちが学生だった頃ですね。 日本における学生運動は、東大の安田講堂陥落に代表されるように、「大人たち」「国家権力」によって握りつぶされるかたちでの終焉を迎えた、ととらえる人が多く、「団塊の世代」の人たちは、学生運動や70年代フォークソングに対し、切ない、挫折感、神聖視、後悔、憤り、大事な思い出、などなどとても複雑な思いを抱いている人が多いようです。 そのお客さんは、若い奴が何も知らないくせに軽々しく歌うな、という気持ちだったのかもしれません。ちょっと極端な例えになってしまいますが、戦争経験のあるお年寄りの前で軍歌を歌うようなものではないでしょうか。
お礼
ororonchouさん、回答して頂きまして、大変ありがとうございます!。 え~っと、そのお客さんは、怒るどころかとても懐かしがって喜んでましたヨ(^^)。 「いいねぇこの曲は!。大好きなんだよ~~(T_T)。」って!。 あと、「ねぇねぇこの曲の意味わかる~?(^.^)」って、他のお客さんに、 懐かしがって聞いてました。 >『切ない、挫折感、神聖視、後悔、憤り、大事な思い出、などなどとても複雑な思いを抱いている人が多いようです。』 こういった意味や背景があったんですね。 僕が言うのもなんですが・・・、なんとなくわかってきました・・・ ororonchouさん、ありがとうございました!。
- biginer
- ベストアンサー率24% (382/1537)
ぜひビデオで「いちご白書」を一度見てください。 クライ マックスの警官隊突入シーンで学生たちが床を打ち鳴らしながら 歌っているのは元ビートルズのジョン レノンの曲です。 あとなぜ学生運動が盛んになったかなど当時の時代背景を調べてみると とても興味深いですよ。
お礼
biginerさん、回答して頂いて大変ありがとうございます!!。 当時のことはわからないですが、この映画を見ればよくわかるとのことで、 レンタルにあったら、借りてみます!。 とても深いんですね・・・ biginerさん、ありがとうございました!。
- akios
- ベストアンサー率32% (13/40)
こんばんは。わたしもカラオケでよく歌う曲です。 そのお客さんの発言は、映画の「いちご白書」を見たことがあるか?という意味の問いだったのでしょうか? もう30年も前の映画なので、私もビデオで見ただけですが、下の方がおっしゃってる通りアメリカの学園紛争の映画です。「いちご白書」で検索すると関連サイトが見つかります。クライマックスの警官隊突入シーンがとても印象的な映画です。 曲自体の意味は、学生運動に参加していながら、時々しか集会に参加しなかったり、象徴的な長髪を切ってしまった自分を、雨に破れかけた映画のポスターにダブらせて思い出しているのでしょう。学生運動に対する熱が醒めてしまった自分が、当時付き合っていた「君」に対してなんだか後ろめたいと。それは同時に「君」に対する思いだったのかも。 何かのきっかけでふと別れた人を思い出す、そんな場面を曲にしたのだと思います。
お礼
akiosさん、回答して頂きまして、大変ありがとうございます!。 >そのお客さんの発言は・・・。 映画のことでなく、歌の意味のことを他の人に聞いてましたヨ。 それと、「この歌の良さわかるかぁい(^_^)」って、そんな意味も含めて、 大変喜んでました。(^^) >「学生運動に対する熱が醒めてしまった自分が、当時付き合っていた「君」に対してなんだか後ろめたいと。」 なるほどです。おれが言うのもなんですが、なんか、わかるような感じがします。。。 今まで、詩の意味は良く分らなかったんですけど、でもこの曲は、 ほんとに良いですよね~ akiosさん、ありがとうございました!!。
- ron-zz
- ベストアンサー率25% (33/131)
この曲、作詞・作曲は、荒井由実さんですよね♪ アバウトですが、古き良き時代の事じゃないでしょうか? 昔は、大学まで遊べて?就職したら真面目に働く! とゆうのが、常識だったような気がします。 「いちご白書」自体は、全然はやらなかった 学生紛争の映画だったと想います。 ばんばんが“「いちご白書」をもう一度”をヒットさせて からリバイバルを観に行った記憶が・・・
お礼
ron-zzさん、回答を頂きまして、本当にありがとうございます!!。 >「昔は、大学まで遊べて?就職したら真面目に働く! とゆうのが、常識だったような気がします。」 そっかー・・。なるほどです!。 なんとなく、わかるような感じがします!。 僕自身も、以前から気になっていたので、とても助かりました!。 実は、僕がこの曲を好きになったきっかけは、「Mi-Ke」という女性グループの CDを聞いてからなんですヨ。 ちなみにそのCDには、「なごり雪」、「あなた」、「遠い世界に」などが入っています。どれもステキな曲ですよね~!。 この歌、ほんとに良いですよねー。ほんとにじ~んときます。 ron-zzさん、ありがとうございました!!。
補足
お礼の続きです!。 ron-zzさんは、Mi-Keの曲は聞いたことありますか??。 フォークソングたくさん入ってるんで、機会があったら是非聞いてみて下さいね!。 絶対気に入ると思いますヨ!(^^)。 いろいろとありがとうございました!。
お礼
Rikosさん、回答して頂いて、大変ありがとうございます!。 Rikosさんの回答を読んで、「そっかそっかぁ!!」って、何遍も頷いて読みました!!。 >「学生運動が盛んだった時代に生きた『僕』にとって、その当時付き合っていた彼女(多分)と映画を見に行ったあの頃が青春であり、卒業を迎え現実に直面し、髪を切り無精ひげをそり、社会に出て行く・・・それは、普通のことでもあり、何故か寂しいものだったのではないでしょうか? 」 この歌に込められた感情・背景などは、僕はまさしくこれだと思います!!。 気持ちを言葉に置き換えることって、なかなか難しいことで、なかなか出来ないことですが、 >「それは、普通のことでもあり、何故か寂しいものだったのではないでしょうか?」 >『君』も『僕』のように昔を思い出しているのだろうか? 個人的な主観になってしまいますけど、 これが、僕が期待し待っていた答えです!!。 もう言葉なんか出てこないですよ。。。 今、じ~~んときてます・・・(*^_^*) Rikosさん、ありがとうございました!!。 (ビンゴ回答です!!!。)