大昔、母体が26才のときの子供が一番いいと聞きました。
「いい」ってどういう定義がわかりませんが
卵子の鮮度・母体の体力・産道の柔軟さなどの様々な要因で
不健康な子供に最もなりにくい、という意味だと
当時は解釈しました。
男性の精子と違って女性の卵子は
生まれたときにすでに一生分を持っているわけですから
歳を重ねてからの妊娠にはその分古い卵が使われているって
ことなんだと思います。
健康な子供を産むためのリスクは高くなるということですね。
五体満足で無事に出産できた子供なら
親が20才でも40才でも遺伝子が違う、ことはなく
子供の優劣なんてこともないと思います。
ただ、親との関係の違いが
育ち方に影響してくるとは思います。
若い親は金銭的な余裕もないし精神的にもいっぱいいっぱいなので
こどもを叱り飛ばしちゃったりきびしくあたる事が多いように
思います。
しかし、年齢を重ねた親はゆったりかまえていられる分、
穏やかに接しますし、逆の言い方では甘やかしてしまいがち。
若い時に産んだ友人と40を越してから産んだ友人の子育ては
明らかに違います。
前者は体力があるので、休日は海へ山へとアクティブです。
子供への自立の促し方も徹底しています。
後者は夫婦とも落ち着いた暮らしがしたいので
休日は家で絵を描いたり、庭で水浴びさせています。
子供が可愛くて仕方ないので、手をかけ目をかけどっぷりと
育てています。
どちらがいい、悪い、ということもないですが。
また、子供が思春期まで成長した後は
子供の奇抜なファッションや芸能人への憧れなどを
若い親たちのほうが理解してあげやすいようで
高齢の親を持つ子は一様に無理解への不満を挙げます。
「親が若い」というのは中高生にとっては一種の自慢のようです。
15才の子供にとって
親が35代なのか55才なのかは大きな違いのようですね。
その頃には食生活の違いが高齢の親には辛い、という話も
きいたことがあります。
50代を超えるとさっぱりした魚介類が食べたいですが
10代の子には物足りないです。
子供中心の食生活になりがちですから、となると
50代の親たちの健康にいいとはいえない。
産科医たちも最近熱弁していますが
事情さえ許すのならば若いうちに子供を産んで育てたほうが
いいみたいですね。