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『げんじつみ』は現実味?それとも現実み?
『げんじつみ』という言葉を漢字にする時、『現実味』にしますか、それとも『現実み』にしますか?パソコンや携帯で漢字変換すると、『現実味』とすぐに出ますが、辞書で調べると、『現実み』と現れます。 結局、『現実味』と『現実み』のどっちが正しいのですか?それとも両方正しいんでしょうか?
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新聞などでは、「味」と「み」を以下の基準で使い分けています。 --------------- 味 音読みの語などと結合して名詞などをつくる。 み 形容詞の語幹など訓読みの語に接続して、状態、程度、場所などを示す。 官能分類上の味覚を示すときは「味」を使ってもよい。(うま味、甘味、酸味、苦味、辛味、渋味) --------------- 新聞社・通信社・放送局が加盟する新聞協会用語懇談会の統一基準なので、各社の用字用語集は用例を含めてほとんど同一内容になっています。以下、具体的な用例。 ●『記者ハンドブック 新聞用字用語辞集 (第10版)』(共同通信社編、2005/3/15) 味〔音読みの語などと結合して名詞を作る〕 甘み・甘味〔味覚〕、うま味〔味覚〕、円熟味、辛み・辛味〔味覚〕、甘味=かんみ=料、吟味、苦味=くみ=チンキ、けれん味、酸味、地味、滋味、正味、真剣味、真実味、新味、珍味、苦味=にがみ〔味覚〕、人間味、人情味、美味、風味、妙味、薬味 み〔形容詞の語幹や訓読みの語に続く場合〕 赤み、明るみ、厚み、ありがたみ、嫌み、うまみ(のある話)、面白み、重み、勝ちみ、、臭み、茂み、渋み(のある芸)、高み(の見物)、苦み(走る)、深み、丸み、弱み ●『最新 用字用語ブック[第5版]』(共同通信社編、2006/6/1) =味〈漢語の接尾語。音読みの語に続く〉 ~うま味(調味料)、円熟味、甘味=かんみ=料、吟味、苦味=くみ=、けれん味、こっけい味、酸味=さんみ=、地味、滋味、賞味、真剣味、真実味、新味、醍醐味(だいごみ)、珍味、人間味、人情味、美味、風味、妙味、無味、薬味、涼味 =(味、処)→み〈和語の接尾語、訓読みの語に続く〉 ~赤み、明るみ(に出る)、温かみ、暖かみ、厚み、甘=あま=み、ありがたみ、嫌み、うまみ(のある話)、面白み、重み、勝ちみ〈勝ち目〉、辛み、軽み、臭み、茂み、渋み、凄み、酸っぱみ、高み(の見物)、強み、(恨み)つらみ、苦=にが=み(走る)、憎しみ、深み(にはまる)、細み、丸み、柔らかみ、弱み [注]味覚を表すときは「味」を使ってもよい。「甘味、辛味、苦味」など。 --------------- 「現実(味・み)」は用例にありませんが、この基準では「現実味」と書くことになります。 上記基準でマスコミが「み」と書く語を、文芸作品や一般人の文章で「味」と書くことは多く、とくに間違いとは言えないでしょう。 しかし、「音読みの漢語+味」を平仮名の「み」で書く例は少ないと思います。間違いと断定するほどではないでしょうが、あまり見かけない書き方です。 ちなみに、JIS Z 8144 『官能評価分析-用語』では、以下の用語が定められています。 風味(ふうみ)、基本味(きほんみ)、酸味(さんみ)、苦味(にがみ)、塩味(しおあじ)、甘味(あまみ)、うま味(うまみ)、辛味(からみ)、アルカリ味(あるかりみ)、渋味(しぶみ)・収れん味、あと味(あとあじ)・残味
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- n34156
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「み」というのは、名詞をつくる接尾語です。「赤みを帯びてきた」「深みにはまる」といった使い方をします。「赤い」「深い」という形容詞の語幹にくっつきます。「味」という漢字をあてるのは、誤りではありません。しかし、最近はひらがな書きが一般的になっています。
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ご回答ありがとうございます。 確かに文法では、『み』は形容詞を名詞にするときに使いますね。 『味』という漢字を使っても間違いじゃないのですね。すなわち、『現実味』も『現実み』も正いんですね。
- 風車の 弥七(@t87300)
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『現実味』でしょうね。 今検索したら現実味の方が圧倒的に多かったです。 両方とも正しいけど使うのは『現実味』の方です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も『現実味』のほうがしっくりくるような気がします・・・。
使うとすれば、『現実味』にするでしょう。検索すると『現実み』より桁違いにたくさんヒットします。 とある辞書では『現実み』と『真実味』が混在しているのに、『現実味』はありませんでした。編集方針が私には理解できません。 どちらかが間違っているという根拠も、私には思いつかないので、両方正しいとしておきます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私も、『現実味』のほうが文字のバランス的にしっくりくるような気がします。それにしても、『現実味』と『現実み』が両方存在しているのは不思議ですよね・・・。
お礼
ご回答ありがとうございます。 たくさんの参考例を教えてくださり、とてもわかりやすかったです。 結局、両方正しいと判断してもよさそうですね。 両方存在するのは、厄介なもんですね。