生命保険加入って本当に必要でしょうか?
以下のようなコラムを読みました。
それによると、生保なんて必要?といわんばかりの内容です。
更に言えば、最近多いですよね。このようなコラムが。
私も生保にも加入していますが、保険なんかなくても、その浮いた分でいざというときのための医療費に備えるほうがよいのではないか?と考えていました。
私の家族も入院していましたが、若い人はだいたいすぐに退院してしまいます。手術すれば、保険金がもらえてうれしいですけど、それに見合う保険料も負担しています。
それくらいなら、今ある貯蓄でも十分かな?それよりも貯蓄したほうが、精神的に楽な気もします。
それを業とされている方がおられるのと、保険にお世話になった方もおられるので全く必要ないとは言いませんが、更新時など多少見直してこんなに補償が必要かどうか検討してもよいものでしょうか?
胆石症を患う知人が、数カ月前、ついに胆のう摘出手術のために入院した。
夏の暑い盛りの頃、あまりの腹の痛みに耐えかね救急車を呼んだ。かかりつけの病院へ運ばれ7日ほど入院、その時は手術をせずに退院した。手術についてはその後の経過で判断するということになったのだが、救急車で運ばれた時のあまりの痛みにウンザリしていた知人は「先生、お願いです。ぶっちゃけ、もう耐えられません。取っちゃってください!」と泣きついたという。そのようなわけで9月半ばに10日間入院、胆のうを取る手術をした。手術は無事済み、今では元通り元気に働いている。
まず8月。7日間の入院時の医療費は4万8840円。自己負担額が高額療養費8万100円に達しないため、この金額が最終的な自己負担額となる。
あとは食事代が2,340円(1回260円の9回分。病気の都合上、毎回食事は取っていない)、また入院した病院は衛生上の理由で、レンタルタオルを使うきまりで、それが1日210円の7日分で1470円。総計で5万2650円の負担であった。そのほか、通院では6810円の負担をしている。
では手術をした9月はどうか。10日間の入院時の医療費は8万2868円。3割負担はしていない。それは知人が入院前に、加入している健康保険(協会けんぽ。旧政府管掌健康保険)から「限度額適用認定証」を取り寄せ、病院に提出していたため。こうすると病院窓口での負担が高額療養費適用後の最終的な負担額だけで済むのだ。
もし、限度額適用認定証を取り寄せていなければ、入院時の医療費負担は15万円ほどになり、あとで過払い分の払い戻し手続きが必要になる。さらにその還付金を受け取るまでには3~4カ月もかかるから、入院時の限度額適用認定証の取り寄せは必須だ。
あとは食事代5460円(21回分)、レンタルタオル1890円(9日分)、手術の時に必要な腹帯、T字帯、おむつがあわせて3,000円程度。雑費としては携帯電話が使えないのでテレカ1,000円、11時間分のテレビカード1,000円といった具合。なお、知人が希望しないため差額ベッド代はかからない。これらをすべて合計すると、入院関連費の総計は9万5218円となった。検査などのため通院した分はそれとは別に7,320円の負担であった。
なお、入院により知人が会社に行けなかった期間の収入も一部保障された。8月は有給休暇を消化したため影響なし。9月は欠勤扱いになったが、給与の3分の2の傷病手当金を受け取ることができたという。
さて、知人の入院騒動2カ月間での医療費&雑費は16万円ちょっとであったが、問題はこの金額をどう見るか、である。
保険を販売する立場なら「入院すると、1日約1万円もの負担が!」と言うだろう。まあ、間違いではない。しかし、だからと言って日額1万円の入院保障を確保すれば、その間、入院をしてもしなくても、日常の家計からは保険料が支出されることになる。
確かに入院は望まない不測の事態である。しかし不本意な支出であるからこそ、負担感が大きいともいえる。16万円という金額そのものは、家計に対するインパクトがそう大きいとは言えない。保障を買ってピンスポットで備えるまでもなく、ある程度の貯蓄があれば、対応することが可能な金額である。
そもそも家計とは、常に不測の事態にさらされる存在なのだ。16万円の支出を要する不測の事態は入院に限らない。冠婚葬祭、電化製品の故障(しかも、1度に複数のものが壊れたりする)、家の改修などなど、挙げ始めればキリがない。こうした時には、多くの人はしぶしぶではあれ、現金で対応するのが現実だ。
医療費を負担した知人いわく「貯蓄がちょっとあったら、入院しても困らないっていうのが実感」だそうだ。