北半球の渦はなぜ左回りか。コリオリ力って何?。
北半球で生じる渦は全て左巻き(時計の逆回り)ですが、南半球では全て右回りです。お風呂の栓を抜いた時に生じる小さい渦から、台風の大きい渦まで、北半球では左巻きであり、南半球では右巻きです。この力をコリオリ力と呼ぶようです。何故そうなるのでしょうか。それは、地球が自転しているからです。赤道上の物は1日に4万km(地球の周囲)即ち約0.5km/秒で東(地図で言えば右)に向かって動いています。北極又は南極上の物は、動いていません。液体又は気体(流体)同士がぶつかり、勢いの弱い方に向かって渦を巻きます。秒速1.4km(√2)で北極の流体は南東(右下45度)へ、赤道上の流体は北東(右上45度)の角度で移動しぶつかったとします。北極上の流体は秒速1.4kmですが、赤道上の流体は自転速度の秒速0.5kmが加わるので、ピタゴラスの定理より√(1+0.5)×(1+0.5)+1×1の秒速1.7kmで動きます。秒速1.4kmの流体Aと秒速1.7kmの流体Bがぶつかった時、当然BがAを押し戻します。つまり、左回りに渦が生じます。逆に北極の液体が左下へ赤道の液体が左上に向かってぶつかった時、北極の液体Aの速度は同じですが、赤道の液体Bは√(1-0.5)×(1-0.5)+1×1の秒速1.1kmになり、今度はAがBを押し戻します。やはり、左回りに渦は生じます。北極上と赤道上とは極端な例ですが、北極よりの流体と赤道よりの流体とでは、わずかに速度に違いが生じます。そのわずかな違いが、最初のわずかな左回りの動きを生じ、その渦の勢いがどんどん加速されて渦巻きとなるのです。同様の説明で、南半球では渦は右回りになります。特に、コリオリ力を持ち出さなくても良いのです。
お礼
ご回答ありがとうございました。 確かに洗面所の水抜きは、トレビノ泉か何かで取り上げられたことがあるようです。 どうもありがとうございました。