● 新黄金世代
今年、ジュニアユースの代表がアジアのチャンピオンになり、来年韓国で行われる同年代の世界大会に出場します。 そこで、12年前の小野、稲本、高原の黄金世代になぞらえて『新黄金世代』と呼ばれています。
別に今年のメンバーが特別優れているというのではありません。 15・16才で世界の壁を体験することで、高校時代の訓練のモティベーションが大きく違ってくるのです。
ひとつの例で説明します。 1993年に日本でジュニアユースの世界大会が開かれ、中田英寿選手が日本代表としてプレーしました。 この時、世界との差の大きさを実感した中田選手は高校を卒業し、プロ選手となったら、セリエAのジュニアキャンプに参加すると決心しています。 そのため、高校時代からラジオ講座でイタリア語を勉強して備えています。
この世代で世界大会に出られなかった年代の選手たちにとって、世界との差を実感できるのは次のユース選手権で19・20才まで待たなければいけません。 この三年間は、各選手にとって大きいのです。
ジュニアユースの代表選手が、すぐに世界に通用する選手になれるのではありません。 この年代で世界のトップと試合をすることで、選手たちに具体的な目標が見えてくるのです。 自分たちに何が足りないのかがはっきり実感できるのです。
これからジュニアユースの選手たちは、来年の世界大会に備えて、南米やアフリカ、ヨーロッパの代表チームと練習試合をします。 これが彼らにとって、貴重な体験となるのです。 また、同世代の選手たちは日本代表になるために、必死で練習もするでしょう。
この年代は伸び盛りです。 他にも優れた選手がどんどん発掘されるでしょう。 そうすることによって、この年代が他の年代よりも優れたチームになっていくのです。 私たちだって、身近にテストがあれば、必死に勉強もします。 それと良く似ていませんか。
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