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床の間の効用
http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/dai4/1-4siryou1.html 上記リンクに >団地、マンション等に「床の間」を作る というのがあるのですが、 「床の間」をつくることによって、教育にどのような効用があるのでしょうか。 その他の項目に関しては、良し悪しは別として、意図するところはわからないでもないのですが、この項目だけが意味がわからないです。 家庭に床の間をつくることが、どのような教育(もしくはしつけ)に関する役割をはたすのでしょうか。
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床の間がある処は、お客様をもてなすところです。 茶道で言うところの茶室がそうでしょう。 茶道の精神は「和敬」だそうです。 相手を敬い「和」することです。 其処には花が生けられ、掛け軸が飾られることで、季節を愛でて、全ての自然を尊重するようにお客様をもてなすという「場」だと思います。 つまり人間も含めて全てを「生かす」精神の場としての床の間です。 ですからもともと、茶室に段はついてないし、上座も下座も上下関係という意味ではなく、もてなす側ともてなされる側が同じレベルにいるのです。 もともとの精神がそうだとしたら、つまり「生かす工夫」を求められる場といえると思います。 この提言をまとめられている人たちは、戦前の何らの「工夫」も無く、国民に犠牲を強いた人たちの責任はないと考える人たちなので、自分たちの「工夫」より国民の「犠牲的精神」が大事だと考えるので、そう提言しているのでしょう。 この人たちが、勝手に考えている「床の間」という意味はそういう意味だと思います。
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- 63ma
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日本家屋の座敷で、メインルームとされる部屋に、床の間を作ります。 一般的には、客間として使用したり、何かの行事で使用したりする部屋です。 又、昔の制度で男尊女卑・家長主義と言うものが有りましたが、その象徴的なスペースが床の間です。 つまり、家屋の中でも奥まった部屋の、周りが見渡せる場所にある床の間を背にして、着座出来るのは、その家の家長、つまり主人、つまり一番偉い人。 と言う事で、男のみが座れた、所謂上座と言う事です。 しかし、現代は全く制度も違うし、床の間も単なる部屋のアクセントとして、作る場合もあります。 ですので、学校教育で云々は、床の間本来の意味と、現在の捉え方が理解できてないと思います。 ちなみに、我が家では、将来仏壇を置くスペースと考えてます。
お礼
ありがとうございます。 やはり家長制度の復権をねらったものというのが見方としてはただしいのでしょうか。 ただ、僕の実家(築50年程度の日本家屋で当時80くらいの棟梁が建てた)の床の間は客間のずいぶん奥まった場所にあって、そこは上座にはならない場所だったんです。 あれはウチが変だっただけなのか。 それもあっていまいちピンとこないのかもしれません。
再び#2です。何度も申し訳ないです。 私もこちらのスレッドがきっかけで、「床の間の意義」についてとても興味を持ちました。 床の間をキーワードにして検索してみましたが、なかなか「納得」とまで言えるところへはたどり着けません。 いちおう1つ張っておきます。 http://www.kirakuan.com/hajimeni.htm もしかすると、歴史カテあたりで聞いてみたほうが、根拠ある回答をもらえるのかもしれません。
お礼
ありがとうございました。 歴史カテあたりだと、床の間の成立過程はわかりそうだけれど、意味とこの文章上での意図はわからないかなあと思い、こちらで質問してみたしだいです。
#2です。 この疑問について、両親に聞いてみました。 別々に聞いてみたのですが、2人とも「掛け軸に神様とか、天皇陛下とか書いたものを掛けさせたいんじゃないの」と言いました。 そういえば、戦時中を描いた漫画で、床の間に「天照大神」と書いた掛け軸が掛かっているの場面を見たことがあります。 また、武士が覚悟の切腹をするときの場面も、床の間の前が多いような… かつての日本人にとって床の間とは、現代人が考えている以上に精神的なものだったのかもしれません。それを復活させたいのではないでしょうか。 実際、教育次第でかなりの程度にマインドコントロールは可能です。 他の方の「上座下座を明らかにする」という回答も、なるほどと思いました。 いずれにせよ、この教育方針の真意は「黙って言いなりになる国民を育てる」だと思います。
お礼
再回答ありがとうございました。 なるほど、だったら回りくどいことせずに各家庭で「天皇陛下の肖像をかけること」なんて指示をすりゃいいのにとも思いますね。 まあ、教育によるマインドコントロールってのがどの程度可能かについては、別の話として、いったいどのくらいの人が床の間の意味を知っているのかを考えると、これは面白い文章だと思いました。
- ruck
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このリンクは、言っている事は間違ってはいないけれど、ちょっと引っかかる表現がありますね。 まぁ、好意的に考えるならば「床の間」をきちんと利用するような教育をしなさい、って事ではないですか? 季節ごとにその季節に合った掛け軸を掛けたり、花を飾って豊かな心を育てる。あるいはお客様をもてなす気持ちを持つ。 上座をはっきりさせる事で家長(父親)の権威を取り戻す。 なんてところでしょうか? 今は客間に床の間を作っても、家族が使う居間には作らないのが普通らしいですけど、庶民の住宅事情を考えると、客間や床の間って、すごい贅沢ですよね。 恥ずかしながら実家の床の間は、物置と化してます。それじゃあダメって事なんでしょうね。
お礼
回答ありがとうございます。 そもそも床の間の使い方を僕は(30過ぎのオッサンですが)よく分かってませんでした。 実家の客間には床の間はありましたし、そこに花瓶と掛け軸はあったりしましたが、特に神聖なものという認識もありませんでした。 そもそも客間って使用頻度はすごく低い(実家では下手したら、数年に1回程度)ので、そんなんじゃ上座にあるものという認識はできませんでした。 きっと、そんなんじゃいけないんでしょうね。 この文章を書いた人の意識としては。
他の項目も見て考えると、どうやらキーワードは「愛国心」ですね。 私見ですが、日本人の美意識、ひいては日本人の心を生活から取り戻させようという意図なのでは。 私も美しく生け花など飾られた床の間を見ると、「こういうのもイイなー」と思います。 床の間をつくらせて、その掃除や整えを子供の仕事にさせようとしてるとか?(お寺の修行のように) しかし教育に「必須」とまでは思えませんね。 そもそも「愛国心」は、自国の文化、技術、社会のありようなどを、自分から「すばらしい!」と感じて芽生えるものだと思うので、「国を愛せ」と教えるのは… 日本古来の文化・技術・思想等にもすばらしいものは多くあり、それらを見直すことはとても大事だと思いますが、「愛国心を強制する」こととは別のものだと思います。 「2.大人や行政が主体となって家庭、学校、地域で取り組むべきこと」には、「子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう」なんてことも書いてありますね。 教育というよりは「軍事教練」のようになりそうで、空恐ろしいです。 答えになっておりますでしょうか?
お礼
ありがとうございます。 確かにこの文書は非常に気味がわるいんですよ。 まあ、その話は別として。 なるほど、日本人の美意識の発露としての床の間ですか。 その線もありそうですね。 ただ、それなら、別に床の間じゃなくても、各家庭でかならず花瓶を設置して花を活けることなんてした方が、よっぽどましな気もしますし。 んー、なんだかどうにもピンときにくい項目です。
- hunaskin
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予想ですが 上座と下座をハッキリさせて長幼の序について認識させる、みたいなことじゃないでしょうか。 リンク先の主宰者は儒教的な価値観を重んじているようですし。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、床の間によって、上座と下座をはっきりさせるという目的ですか。 しかし、そもそも床の間の役割がピンとこない以上、何の意味もなさそうですね。
お礼
もともとの役割はもてなしということなんですね。 そう考えるとそれなりにすっきりとします。 まあ、結局は権威主義を無理やり「和の心」として象徴させようとしているといったところなんでしょうか。 ありがとうございました。