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時計仕掛けのオレンジ
キューブリックの映画なんですが、映画の内容とタイトルが結び付かないんですが タイトルの意味するものはなんでしょうか?
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淀川長治さんが亡くなってから、日曜ロードショウとかで、解説してくれる番組が減ってしまいましたね。 ああ、あの場面は、そういう意味だったのか~とか、このタイトルはそこら辺からつけられたのねん。とか 考えることが減ってきましたよ。 解説がないのが当然のビデオ世代の人たちは、当たり前なのかな? そうそう、「タイトルの意味」ですけど、私が見たときは、こんな風に考えました。 「時計仕掛け」とは、人工的なものの象徴。腐敗することもなく、規律正しく機能します。 「オレンジ」は、自然な状態(の人間)。 前半の不良少年たちによる欲望のままの暴力、自然をむき出しにし腐敗した人間を描いている。 映像美と同時に残酷な内容は、製作当時は美しい映像・音楽をもって、禁忌の対象の暴力を描くことで、自然のままの人間の二面性を一体化しようとしている。 そして、人格改造で見かけは変らないが、精神が善人のマルコムマクダウェルが、ボロボロになって行く。 自然な人間の姿であるが、精神は人格改造プログラムで、暴力ばかりか美しいはずのベートーベンまでも嫌悪させるように「造られ」てしまった人間。 つまりタイトルは、「造られた善人のことをどう思うか?」という質問を投げかけている。 #どっかに正解があるもんなのかな? ハリソンフォードのブレードランナーの原作小説は、「ロボットは電気羊の夢を見るか?」みたいな感じで、「時計仕掛け・・」と同じ趣向だな~と思ったもんです。(しみじみ・・)
お礼
>つまりタイトルは、「造られた善人のことをどう思うか?」という質問を投げかけている。 なるほど、深いタイトルですね。あまりメセージ性について考える映画を見ないので、勉強になりました。どうも