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ヤヌスグリーンの玉ねぎ染色
あの、フォトサイエンス生物図鑑(数研出版)P、11を見てみると、玉ねぎの染色で、ヤヌスグリーンが、細胞膜や核を染色しているように見えたのですが、あれは本当にミトコンドリアなのですか?
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核のまわりの弱染色部位の集まり方(もやもや) からみると,他の染色液よりは,ミトコンドリアを 染めているようにも見えますが,正直良い染色像では ないように思います。 いずれにせよ,ヤヌスグリーンは決定的な染色液では ないようです。 とはいえ,おとなりのメチルグリンピロニン染色の 核をご覧下さい。単に青い○のようですが,よく見ると 核小体がピロニンで薄赤に染まっています。 生物は,こんな小さな気づきから発展したのかも しれません。 余談ですが,TTC(トリフェニルテトラゾリウムクロライド)は 酸化型TTC(無色)が,ミトコンドリアの働きで 還元型TTC(赤・・・正しくはTPF(トリフェニルフォルマザン)) になりますので,ミトコンドリアの分布がはっきり わかります。ミトコンドリアが核を包んでいる様子は 「脱酸素剤?」 かと思わされます。 TTC試薬 0.2%TTC溶液(10ml) 0.1Mコハク酸ナトリウム溶液(10ml) 1/15Mリン酸緩衝液(pH7.7)(10ml) ・1/15Mリン酸緩衝液の調整 A液 1/15Mリン酸水素二ナトリウム溶液 (Na2HPO4・12H2O、23.883gを 純水に溶かして1000mlとする。) B液 1/15Mリン酸二水素カリウム溶液 (KH2PO4、9.078gを 純水に溶かして1000mlとする。) A液(9.0ml)とB液(1.0ml)を混合 以上混合し,暗所保存(TTCの光分解防止) 使用法 生材料(モヤシ・カナダモ)をツンベルグ菅 にいれ抜気し3時間ほどおく。葉緑体を持つ 材料はアルミフォイル等で覆い,暗所に保つ 葉緑体は淡黄色,ミトコンドリアは鮮明な赤に 染まります。TTCは,そう高くないのでお勧めです。
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>補足 さて,見たところ,全体に濃く染まっています。 規定濃度(0.005%)であれば,あんなに,いや, ほとんど染まりませんのでサービスのしすぎ。 おそらくは,市販の液や,調整法は1%液。 使用直前に200倍に薄めるので,それを怠った 様な気がします。 数○に申し入れては?
補足
あの細胞壁か細胞膜に関してどうしてあのような結果になったのでしょうか?