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教職を取っていなくても大学教師(講師?)として教えられるのでしょうか?
現在、文系大学の修士1年です。 将来は研究者(大学の講師)になりたいと思っています。 まだだいぶ先のことなのですが、自分が科目を教えるとして、どうしていいのか分かりません。 「大学の教師には必要ないから」「中高の教師になる気は絶対にないから」「中高の教師になる気がないのに教職を取るのは、本気で教師を目指している人に失礼だから」との理由で、教職は取りませんでした。 しかし、将来(大学で)教えることを考えると、教育のメソッドは教えてもらえるわけですし、とっておいた方が良かったのかと後悔しています。 修士課程でも教職単位取得は可能ですが、M1が半年終わってしまったこと、自分の授業と研究だけで精一杯なのでこれ以上負担を増やしたくないので、中高教師にならないのに教職を取るのも無駄な気がします。(ちなみに、専門科目は大学でほぼ取れていて、必要なのは教育法などの教職科目です。大学と院はべつの大学なので振り替えがきかないかもしれませんが) 「教える」ということは、教職というよりも現場で覚えていくものなのでしょうか? 教えるといえば、塾講師などは教職がなくても生徒を教えていますが、そういう方はどうやって教える方法を身につけているのでしょうか? また、大学に就職するに際して、教職免許がないとかなり不利になってしまうのでしょうか?
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質問者が選んだベストアンサー
文系博士後期在学中の者です。 語学の非常勤もしています。 制度として教職が必要か否かについては、すでに回答が出ていますので省略します。 教育のメソッドが学べるということに関して言えば、教職を取ることは決してマイナスにはならないですが、諸々の事情(教職を取るために必要な時間や労力など)を考慮して総合的に考えると、あえて教職を取ることにメリットは感じません。 私は語学の非常勤を始めてもう4年になりますが、初めは全くゼロからの状態でした(教職は取りませんでした)。どうしたら学生に分かってもらえるか、どのような方法が効果的か、などは、TAや現場を通じて経験を積んでいる最中です。 また、大勢の前で講義するのもやはり「慣れ」だと思います。質問者様はM1ということですので、まだ学会発表は経験が無いかもしれませんが、こういう場が人前でしゃべるよい訓練になります。学外に知り合いも増えますので、ポストを紹介してもらえる確率も上がります。 ですから、あえて教職を取らなくても、自分の仕事(TAや学会発表)を積極的にやっていくことで、将来教壇に立つ上で必要な基礎は自然に身につくのではないかと思います。 また、大学の常勤講師になるのであれば、自分の専門以外にも関連分野を身につけておくと潰しがききます。例えば、「専門は古代史だが、その国の言語や文学の講義もできる人」の方が、「古代史しか講義できない人」よりも応用が利きます。学生が質問することに対しては、最低限の情報を与えられる程度の知識は、専門以外でも必要です。 まずは博士号を取得して、大学教員になる最低ラインをクリアすることが先決ですね(今後は博士号を取らないと大学への就職が困難になると言われています)。私も博士論文挑戦中です。お互いがんばりましょう。
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- riripasu
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今は、大学院での専門科目の勉強に専念なさった方が良いかもしれません。 教員免許は、大学院卒業後に、通信制大学・短大で取得することも可能です。 中高教師にならないから、教員免許を取得したいとは思わないが、教育について勉強したいということであれば、通信制大学・短大の教育学科で、教育に関係する科目のみ履修するということも出来ます。 ※大学で講師をするのに、教員免許は必ずしも必要ではありません。 しかし、小・中・高で常勤講師や非常勤講師をする場合は、対応する教員免許を取得済みでないと、採用試験を受けることすら出来ません。
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回答ありがとうございます。 院以外でも取得する道はあるのですね。 ただ、もし高校で非常勤をするとしたら(常勤になる気は全くありません)、大学での就職先が見つからず生活のため……となるので、短大に入りなおすのは厳しいかもしれません。
- miffypocket
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私の父は大学で教えています(教授です)。 両親とも地方公務員で、このまま定年で退職するまで続けるのだろうと思っていましたが、数年前、父は公務員を辞め、知人の紹介で地方の私立大学の教授職につきました。 大学職員が本職になるまで、他大学に非常勤講師で招かれたり、通信大学のレポート採点などをしていました。 直接父に聞いたわけではありませんが、大学で教えるようになるには、「コネ」が必要なようです。 大学教員のための資格などは必要がなく、(ただし父は中学の地歴公民の免許を持っているようです)父の場合は、ある分野を長年専門でやってきたこと、大学側が現場で働いている人を迎えたかったことなどいくつかの点がうまく合致したうえでの採用となったようです。
お礼
回答ありがとうございます。 院に入ってから先輩達に「人間関係は研究と同じくらい大切」と力説されましたが、就職などにも深く関わってくるのですね。 教職より専門をやった方がいいということもわかりました。
- toshi-tsugu
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小学校や中学校教員は、全国のどこの学校でも同じ教育内容を生徒に行わなければなりません。その意味で、「指導要綱」が決められています。しかし、大学では共通で画一的な教育をする必要はありません。各大学の理念に沿って教育ができるので、大学では「指導要綱」はありません。すなわち、したがって、大学教員には教員免許は必要ありません。講義の上手・下手は個人の資質に因りますが、今後は講義内容に工夫をこらさないと教員評価があり、以前とは異なるかと思います。 後は、他の方の意見ですでに述べられているかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。 義務教育と高等教育(大学)では、教育理念が根本的に違うんですね。「画一的な教育」という意味で教職免許が存在しているのかもしれませんね?
- kgu-2
- ベストアンサー率49% (787/1592)
>大学に就職するに際して、教職免許がないとかなり不利になってしまうのでしょうか? 小、中、高校の教員には、文部科学省による免許が要ります。 大学教員には、不要です。が、高度の専門的な知識が要ります。実際には、当該の教授会が認めればOKです。落語家などが講師をしているのは、伝統文芸だとか、日本文化論の限られた領域です。大学教員は、限られた領域だけを担当します。高校の化学の歴史は、全てをみます。が、大学教員は、欧米とアジア歴史を担当するのは、別の教員がします。そのかわりに、その部分は、めちゃくちゃ詳しいのです。通称、専門馬鹿、と言われます。 理系であれば、博士号は普通です。 また、大学教員は、小、中、高で教えることは出来ません。1回だけ教えたことがありますが、特別の辞令を貰いました。
お礼
回答ありがとうございます。 文系ですが、博士課程まで進もうと思っています。 大学教員だと中高で教えられないとは知りませんでした。M2で高校の非常勤をやっている知り合いがいるので、高校の非常勤も大学とそんなに変わらないのかと思っていました。
- 4951snk
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大学講師の条件に、教員免許はなかったはずです。大学の講師で必要なのは論文を書いて実績を上げることです。(教職課程の先生をやるのでなければ大丈夫です。)それが難しいのでしょうが。ちなみに、学部時代にいた助教授の先生も、教員免許持ってませんでしたよ。 >塾講師などは教職がなくても生徒を教えていますが、そういう方はどうやって教える方法を身につけているのでしょうか? 塾のバイトを行ったり、うまい先生の教え方を見て練習したのだと思います。ただ、大手予備校は基本的に中学生を教えるところから始めて、現場で覚えていくみたいです。ちなみに、教職課程では「教育実習」くらいでしか覚えられません。たった2週間(しかも、私は一回しか教壇に立たなかった)ですので、それほど役に立つとは思えません。 あと、こう言ってはなんですが、大学の先生は教え方はそれほど肝心ではありません。下手な先生は嫌になるほど見ました。できれば単位をきつくしなければ大丈夫です。(特に教養課程は成績を甘くした方が良いでしょう。厳しい先生は評定で嫌われます。特に教養では。)
お礼
回答ありがとうございます。 教職でも実践は身につかないんですね。 塾講師のお話も参考になりました。
- tatsumi01
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現在のほとんどの大学では、教員になるのにはいかなる免許も不要です。もちろん教職免許も不要です。 教員採用で問題にされるのは、研究業績が第一です。権威ある学会の論文誌に何報論文が採録されたかです。もちろん、学位があるに越したことはありません。理工系では博士学位は必須ですが、文系でも最近は学位を要求するところが増えています(純粋な公募の場合には、学位がある候補者の方が有利です)。 教育法や教育経験はあまり問われないので、授業が下手な教員は沢山います。そのためか、最近はファカルティーディベロップメントといって、学内で教育法の巧拙を議論するシステムを作ることが要請されています。 なお、教員免許は採用の際には不要ですが、場合によっては必要とされることがあります。詳しくは忘れてしまいましたが、教職課程の設置を申請する場合、原則として教員免許を所持している教員が必要です(申請だけで、実際の授業担当は別だったと思います)。 教員免許は不要ですが、教員採用で教育経験や大学への貢献を重視することがあります。主として教授任用の場合です。教員公募に際して民間からの候補者に対し、学部内の候補者(現職の助教授)を優遇するためだろうと睨んでいます。
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回答ありがとうございます。 教職よりもまず専門を頑張った方がよさそうですね。 私は文系ですが、オーバードクターの時代なのでドクターまで進むつもりです。
お礼
回答ありがとうございます。 似たような境遇の方がいらっしゃって、心強い限りです。(私も教えるとしたら専門ではなく外国語なので) 教え始める時点で教える準備ができているというより、教えながら学べばいいんですよね?(読み違えていたらごめんなさい) 教える時点で教える能力が完全に備わってなければ採用されないのかと心配していました。 私の場合、大学と院で専門を変えたので、専門知識が絶対的に不足していると感じています。教職に寄り道している暇があったら専門を勉強下方がよさそうですね……。