これについては、以下のページに出ている資料が、複数のソースからの数字を列挙しています(ただし、言語使用国数は一つのデータしかありません)。すべてを、日本語に訳すのも困難ですから、英語について、「コア使用国数」「外部コア」「周縁使用国数」「合計」と示します:
Rank Language Core Outer Core Fringe Total
ランク 言語 コア 外部コア 周縁 合計使用国数
1 英語 9 24 82 115
2 仏語 5 18 12 35
出典:
母語・第二語としての言語使用人口/使用国数
http://www.ignatius.edu/Turner/worldlang.htm
また、英語使用人口については、以下のURLに色々な数字データが載っています。データは、上と同じサイトです。
Most Widely Spoken Languages
http://www.ignatius.edu/Turner/languages.htm
Rank Language Primary Secondary Total
ランク 言語 母語 二次語 合計
1 中国 1,100,000,000人 20,000,000人 1,120,000,000人
2 英語 330,000,000人 150,000,000人 480,000,000人
なお、こういう数字は、統計の取り方で色々変わって来ます。上のページは、複数のデータを並べています。また、通常、「幅」を持って報告するのが通例です。上のデータでは、英語を使っている国は、母語・第二語として、合計115国となります。コア・外部コア・周縁などとしているように、細かく分けています。
英文ですのでみずらいですが、詳細データ・ページへのリンクがあります。
このサイトは、Google で、次の検索語で調べたトップです:「linguistics population language english number of countries use」。検索語の配列順は関係ありません。これは日本語だと「言語学 人口 言語 英語 数 国々 使用」に当たる検索語です。
他にも捜せば、この種類の情報は多数あります。
なお、
>ウェールズ英語、スコットランド英語、アイルランド英語
こんな言語はありません。言語の方言と、移行方言、ピジン・クレオールの区別を付けてください。ウェールズ語・スコットランド語・アイルランド語は、英語とは相当に異なる言語として独立してあります。「ウェールズ訛りの英語」、「スコットランド方言英語」はありますが、「スコットランド英語」などはありません。(スコットランド語は、ゲール語と一緒にして、スコットランド・ゲール語とは呼ぶ言い方があるようですが、これは、スコットランド語とゲール語が、方言関係にあるか、ゲール語の別名がスコットランド語なので可能なのです)。
なお付録で、系統不明の謎の言語10というのを手元の資料から記します。(アルファベット順)。
1)アイヌ語(日本・北海道)
2)ギリヤーク語(サハリン)/3000人以上
3)クーテナイ語(北アメリカ・ブリティッシュコロンビア)/500人以下
4)ケレス語(ニュー・メキシコ)/7000人未満
5)タラスカ語(メキシコ南西中央部)/6万人未満
6)朝鮮語(朝鮮半島・中国・ソ連・日本)/6000万人(世界16位)
7)ナーハーリ語(インド)/1000人未満
8)日本語(日本列島)/1億2千万人(世界9位)
9)バスク語(スペイン北部・フランス南西部)/50万人以上
10)ブルシャスキ語(インド・カシミール地方)/2万人以上
なお、世界の使用人口ベスト20言語はあるようですが、21位は、4500万人使用のウクライナ語とトルコ語です。