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ゼラチンってなんですか?
お世話になります。 ゼラチンは変質したコラーゲンとありますがなんのことですか?骨や皮をアルカリ処理したのち熱湯で抽出すると得られると化学大辞典には書いてあります。更に読み進めると分子間相互作用がランダムに起こりゲル状になるとあります。 いったいゼラチンって何者ですか? またゼラチンにできる事、ゼラチンと同じ様な特性を持つものなどはありますか? ゼラチンって良く聞く名前なのに、なんだか正体不明なのでわかる方教えてください。変な質問なので気長に待ちます。
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> 食べ物だと思っていたゼラチンを工業生産の分野で使われていると知り、 日本人はゼラチンを食材にする習慣がないので,たとえばヨーロッパのゼラチンメーカーに比べて日本のメーカーは食用の割合が低いのが特徴なんです. 工業用も非常に広いですが,最近まで非常に大きかったのは写真用です. 写真フィルム,あるいは印画紙は,現在でもゼラチンを使わずに作ることはできません.そのため,かなりの量のゼラチンが写真産業で使われています.最近はデジタル化のせいで量が減っているはずですが,それでも膨大な量のゼラチンが写真関係で使われています. 歴史的にも,Maddox という人が19世紀末にゼラチンを使うことに気づいて以来,ゼラチンあっての写真,写真あってのゼラチン工業,という関係にありました. かつて,Kodak は自社牧場を持ち,そこの牛の生産から管理して作ったゼラチンを使っているからこそ,これだけ高性能なフィルムを作れるんだという主旨の広告を打っていたくらいです.ちなみに,現在でも写真用の一番重要な部分のゼラチンを製造できるメーカーは世界でもそう何社もありません.10社あるかどうかでしょうか. 次に思いつくのは,医薬品等に使われているカプセルです.これは日本薬局方の指定する性能を出せる素材が他にないからということもあり,ゼラチンの重要な用途です. 最近のバランスはよくわかりませんが,おおざっぱには食品と上記2分野がゼラチンの用途をほぼ3等分していた(もちろんメーカーによって違いはある)という感覚ですね. あとの用途は量的にはぐっと少なくなってしまいます. 精製度の低いゼラチンはニカワと呼ばれます.ニカワあるいはゼラチンをベースにした接着剤は今でもかなりの量が使われています. 食品用といっても,ゼリーにするとかコラーゲンなんたらとかのサプリ以外にも,アイスクリームの類の安定剤としてとか(よく乳化安定剤って書いてあるものです),ラーメンのスープにコクを出すタンパク質加水分解物なんてのが,じつはゼラチンやその仲間だったりもします. 医薬品,たとえば生ワクチンの注射薬に,安定剤としてゼラチンから作った成分が使われていたりもします. ふつうに考える以上に,ゼラチンは広範囲で生活を支えている随所に使われているものなんですよ.
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- c80s3xxx
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ゼラチンについて語り出すと止まらなくなるのでサイトの紹介だけで止めます(苦笑) http://www.nitta-gelatin.co.jp/gelatin_labo/index.html http://www.nitta-gelatin.co.jp/products/labo/cellmatrix_qa.html
お礼
そんなこと言わず語ってくださいよ~(笑) 大変参考になるサイトでしたありがとうございました。 お詳しそうなのでお尋ねしますが、食べ物だと思っていたゼラチンを工業生産の分野で使われていると知り、今回余計に何者?と思ったのですが、具体的にはどんな事に使われているのですか?大変興味があるので宜しくお願い致します。
- mayuriko
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ゼラチンといえばお菓子を作る時(ゼリーやババロア)に使います。その原料は以前はくじらの骨やその他の部位から作っていたみたいですが 最近はコラーゲン人気から、豚の皮からも抽出したものが売っているようですよ。 よく似たものに寒天がありますが 寒天は海藻から作られたもので、ゼラチンは温度が少しでも上昇するとすぐに溶け出しますが、寒天は安定しています。 煮魚を作った時や骨付きの肉類を煮てさましておくと、煮こごりというゼリー状のものができますが、それもゼラチンの作用です。
お礼
あーあの角煮がさめた時にできるゼリーみたいのはゼラチンなんですね。知りませんでしたぁ。ありがとうございました。
お礼
うわーやっぱりゼラチンって凄いんですね! 勉強になります! 写真産業で良く使われていたのですね、知らなかったです。 ご親切にどうもありがとうございましたm(__)m