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量的緩和と公開市場操作
表題の件、違いをお教えください。双方とも国債などの債権を購入しますよね。量的緩和は公開市場操作のひとつなのかまたはまったくの別物になるのか? 通訳ガイドの試験の一般常識の項目で出てきたものです。当方この手の問題が苦手です。どなたか詳しい方よろしくお願いします。
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まったく違うものとも言い切れませんが、日銀の金融調節手法としては異質なものと思います。 中央銀行の金融調節では、(1)公定歩合調節(2)公開市場操作(3)預金準備率調節 の3点が伝統的な手法ですが、金融市場もマーケットの一種ですから、基本的な考え方としては価格と需給を調整する、という手法が基本です。 公開市場操作というのは、日々のマネーの需給関係を見ながら、市場参加者との債券類の売買を通じてマネー現物の量を調整し、想定している金利(=お金の価格)に誘導しようとするもの、と考えられます。 量的緩和というのは、これまでの需給調整から大きく踏み出し、市場で必要となるマネーの何倍ものマネーを供給することにより、お金の値段(=金利)をタダにし、かつ、銀行からマネーをあふれ出させ事業会社等に半強制的に資金を供給させようとする政策だと言えます。 量的緩和は需要の何倍ものマネーを供給することで市場の需給を破壊する政策とも言え、伝統的な中央銀行の金融調節とは相容れない政策だと考えられます。では。