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漢文と現代語
高校生です。漢文には擬態語、擬声語などが無いのですか?教科書には見かけないのですが… どなたか教えてください!
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漢文は支那大陸の漢人の言葉である漢語の文章を指しますが、國語の教科としての「漢文」は、漢文の古典を日本語と對照して、字句に從ひ、分析的に讀むといふ、我が國特有の解讀法です。 いづれの國の言葉にも、音を表はしたり、樣子を音で代用して表はす言葉があります。漢文にもあります。ただし、教材として採用される文章には、會話文や小説などはあまり採用されず、文章語が中心になるので、「音を表はしたり、樣子を音で代用して表はす言葉」が少なくなります。 漢語では、外來語など「音譯」する場合は、「口偏」の漢字を使ふとか、同じ部首の文字を連ねて「音を示す」事を表示したりします。「玻璃」、「葡萄」、「琵琶」などは、外來語の音をそのまま漢字で表現した事が推定出來ます。 現代支那語では、例へば、ペキン語で、馬のいななきは「口偏に灰」の字で示しますが、朗讀してゐるのを聞くと、「ヒヒーン」と讀まれてゐます。支那人の詩ではありませんが、有名な川中島の合戦の詩に「鞭聲粛粛」とありますが、この「粛粛」は、「鞭を打つ、ピシピシといふ音」です。