- ベストアンサー
歯科技工士について。
現在、私はフリーターなのですが(因みに高卒です)親から何か資格を取って就職しろと言われています。 親や周りの勧めもあって、尚且つそこそこ手先は器用な方なので歯科技工士の専門学校に行こうかと考えています。 しかし、親や周りは「給料はいいし、これからは高齢化社会になるから就職先にも困らないし、歯科技工士は良いよ」と言うのですが、ネットの掲示板等で調べてみると、 「休みは無いし、給料は少ない。やめておけば良かった」などという書き込みをたくさん見ました。 実際、今現在の歯科技工士はどのような状態なのでしょうか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
現状ですか? 様々です。 すでにネットで色々とお調べでしたら、そこに書かれてあることが、大多数の、そして新卒から数年までの歯科技工士さんたちの日本での現状だと思って間違い有りません。 多くは個人経営かそれに近い状態です。よほど大手でなければ残業手当も有給も有りません。 ある程度技術が身に付けば、確かにやっただけの収入は得られるようになりますが、例えば同年代の一般会社員並みの収入を得ようとすれば、1.5倍、2倍の労働をしなければいけないでしょう。 仕事自体の量は十分にあります。 多くの歯科技工士は健康や家族を犠牲にして働いています。 近年歯科技工士学校も大学化が始まりました、その一方で通常の専門学校の数は減りつつあります。 それらが就業体系にどのような影響が出てくるのかは、まだ定かでは有りません。 今まで誰でも入れた学校、そこそこ勉強すれば国家資格も取れて歯科技工士に成れてしまった訳ですが、今後少しは難しくなって来るのかもしれません。 それにしても、現在の製品単価(主に歯科技工士自らが作り上げたダンピング安値ですが)では、高収益は全く期待出来ませんので、何か自らの意識の大きな変革がなければこの業界の将来は決して明るい物ではないと思います。 歯科技工は大変素晴らしい職業です。 決して自然治癒することの無い、しかも健康に対してきわめて重要な「歯」と言う組織を歯科医師と協力して、ある面では歯科医師以上に力を発揮して作り上げていくことが出来ます。 前歯等の治療ではではその人の顔や表情を、人生までも明るくすることすら出来ます。 入れ歯ではその人の寿命さえ左右することが有ります。 患者さんの幸せを思い浮かべながら、ミクロン単位の精度に冠を仕上げたり、美しい歯を芸術的にまで仕上げたりと、本当にやりがいのある職業です。 技術さえ身に着けば比較的簡単に独立する事も出来、自分の可能性を追求することも可能です。 長い下積みに耐え、修練、努力を重ねその実力が認められ、運をも身に着ければ、驚く程のステイタスと収入を得られる可能性があるのも事実です。 質問者様が歯科技工のことを十分にお調べになって、ぜひとも挑戦してみよう、と思われるのでしたら、決して悪いことでは有りません。 しかし、就職に有利だとか、給料が良さそうだとか言う巷の情報からそれを目指すのでしたら、それは大きな間違いです。 世間一般の認識は今から30年も前の状況か、あるいは大きく勘違いした物です。 事実、学生のうちに本当の現状を知り退校する人、就職後数年のうちに離職する人の割合は驚くほど多いです。 将来の歯科技工のためにも若くて正しい志を持った人材はぜひとも必要です。 しかし、そのためにも本当にこの業界の現状をしっかりと認識して真剣な気持ちで目指して欲しいと思います。 当方経験25年の個人開業の歯科技工士、夫婦共稼ぎ、複数の副職でやっとの思いで日々の生活を支えています。 それでも、この仕事が好きで、何とか続けています。 かなりおせっかいなアドバイスになってしまったかも知れませんが、よろしければ少しでも参考にしてください。
その他の回答 (2)
- puyopuyo3
- ベストアンサー率43% (211/488)
概ね#1の方の書かれている通りです。毎日同じ仕事の繰り返しですので、精神的に堪えられないという人も一部にいます。 また、現在の割合は知りませんが、技工士学校を出てから、かなりの人が宝飾関係に進むと言われています。とりあえず、手先の器用さを生かす仕事を前提に、まず技工士の資格を取るというのはアリだと思います。 また、カリスマ的な技工士になると、通常数千円の差し歯が、何万もの依頼費で仕事が舞い込むようになりますが、本当に一部の人に限られます。雇われで働く限り、お調べのような労働実態が多いでしょう。
お礼
細かい作業をするのは好きなのでどちらかといえば私には向いている職業かもしれませんね。 これでお給料が良ければ・・・。 カリスマ的になるのはまず無理ですし。(苦笑) ご回答ありがとうございました。
- miu_chan
- ベストアンサー率51% (438/853)
歯科技工士も、雇われ技工士・大人数の技工所でサラリーマン的な人もいるし 独立経営している人も居ます。 私の家族が独立経営の歯科技工士ですが、 。。。べつに儲かる仕事じゃないです。はっきりいって薄利多売。 雇われ技工士さんも、歯医者さんではないから、あんまり給料はよくないようです。 資格は国家資格ですが、歯医者さんと違って定められた報酬制度じゃないので 「歯医者さんの言い値」な世界だったりします。 労働条件ですが、患者さんの歯や口は待ってくれませんので(笑) 納期がある上にそれが延期できないという状態で、 雇われでも残業・休日出勤はたくさんあるし、独立でも徹夜仕事はよくあることです。 (1こずつ手作りなことを考えれば、かなり大変なことが想像できるかと。。。) 労働条件とお給料は決してよいとは言えません。 &技工士が作るのは子供や若い人の金属の詰め物や差し歯もあるので 高齢化はあんまり関係ないです。 仕事が、あぶれてはいませんが、人手不足って話もきかないので、 特別採用状況がよいとかは無いと思われます。 定年がないだけに、団塊世代の定年も関係ないですし。 ただ、やはり特殊技術ではあるので、持っていて損することはない資格です。 何もない人や平凡な資格で就職活動するよりは仕事はあります。
お礼
やはり金銭的な面は厳しいようですね。 うちはあまり裕福ではないので、専門学校に行くとなるとそれなりにお金もかかりますし親とも相談してじっくり考えてみます。 丁寧なご回答ありがとうございました。
お礼
やはり現状は厳しいようですね。 おせっかいだなんてとんでもないです。 ものすごく参考になりました。 ありがとうございました!