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ノーマライゼーション、インテグレーション、インクルージョンの関係
- ノーマライゼーション、インテグレーション、インクルージョンの関係について
- ノーマライゼーション、インテグレーション、インクルージョンの意味と役割
- 異なる本におけるノーマライゼーション、インテグレーション、インクルージョンの説明の違い
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ノーマライゼーション、インテグレーション、インクルージョンは似ており、同一の意味で使われる事もありますが、異なります。 ノーマライゼーションが結果(理想)であるのに対し、それを実現する具体的手段(方法)として、インテグレーション、インクルージョンが言われるようになりました。 言葉の意味は、ある程度理解できたとの事ですので、例示された文章について補足します。 「ノーマライゼーションの理念を具体的に実現する、取り組みの一環として、インテグレーションやインクルージョンがある。」 ノーマライゼーション(理想)のためにインテグレーションやインクルージョンという取り組み(手段)がある。 「ノーマライゼーションの時代から、インクルージョン、具体的にはインクルーシヴ社会の構築へといった推移を辿ってきている。」 ノーマライゼーション(という理想のみを言っていた)時代から、インクルージョン(という手段が生まれ)、具体的にはインクルーシヴが実現した(現実可能な)社会の構築へといった推移を辿ってきている。 「最近ではこのような(ノーマライゼーションの行われた)あるべき社会をインクルージョンの実現した社会と表現する。この社会観もノーマライゼーションと同じように社会の変革をめざしている。」 ノーマライゼーションの理想社会を(実現可能な)インクルージョンの実現した社会と表現する。 「ノーマライゼーションの原理が世界的に広まるとともに、インテグレーション(統合)という理念が生まれた。~中略~インテグレーションの限界をのりこえようと、インクルージョンという新たな理念提起されている。」 ノーマライゼーションの原理から、インテグレーションが生まれ、インクルージョンが提起された。(歴史的な理念の順番) 以上のように、ノーマライゼーションとインクルージョンの実現した社会は結果的には、ほぼ同一であるが、著者(学者)によってはインクルージョンを重視する場合とそれほど重視しない場合がある。 これは、学者によって、どういう手段で、どういった理想をめざしているか異なるためである。(学説みたいなもの) 当然、本の作者が違うのですから、表現は異なってきます。 レポートとの事ですので、どういった立場から、レポートするかによってとらえ方も変わってくると思います。 以上、以前福祉学を勉強していたものとして回答します。 なお、指導教官がいらっしゃるようでしたら、お聞きした方がよいと思います。 (なお、本見解も私の私見であります。)