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聖域なき構造改革について
いま、なぜ構造改革か、構造改革で何をするのでしょうか? 小論文で使うのですが、あまりよく理解できずに困ってます。
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高度成長経済期には日本の資本主義のシステムはうまく働き、世界でも有数の金持ち国家になりました。 しかし、バブルがはじけ、ふくらませるにいいだけ膨らませた国の借金(国債)は返し切れぬままに不況に突入しました。単純に図式化すれば、今まで、土地を開発し、ダムをつくり、道路を作ってきたことで建設業界が潤い、その金が資金源となって自民党の政権が続いてきた、といういわゆる「利権構造」にも変化が生まれて来始めました。こうした社会構造を変換する、システムチェンジする、という考えが「構造改革」ということにしておいてください。 それでは、今まで、土地の開発に向けていたお金はどこにつぎ込むのでしょうか。 いや、つぎこむこと自体を控え、「小さな政府」とし、必要最小限な投資でまかない、公共投資ではなく、積極的に民間の活力を導入して、経済をまわしていこう、という考えに切り替えたのです。 こうした考えの先例は、通常、イギリスのサッチャーの政策が成功事例と言われており、刑務所までを民間の経営に委ねるなどの方法がとりいれられました。 現在の日本も、おそらく、保守本流の「鉄の女」とされるサッチャーに学び、「構造改革」を断行しようとしているのでしょう。 そして、小泉さんが「聖域なき」と強調しているのは、今まで、利権の巣窟で手をつけていなかった部分(たとえば今話題の道路公団など、自民党が<族>というグループを作って持ちつ持たれつの関係を保っていた箇所も、たとえ自民党の得票率の源泉であろうとも、これを断ってでも、構造を変える、ということを強調するがために言ったことです。 従って、小泉さんが本気で、これらのことに取り組んだとしたら、この改革の行き着く先は、自民党自体の解体?、単に自民党の利権構造の解体?、公共投資ではなく、民間投資による経済の活性化、福祉なども、国の手厚い保護から、自助努力の世界へ、ということになっていくのですが、果たして。
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第百五十一回国会における小泉内閣総理大臣所信表明演説の中に、その趣旨が説明されています。 一度、お読みください。 内容は、参考urlをご覧ください。
お礼
ありがとうございます。これから読まさせていただきます!
- hanbo
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国家予算が潤沢の場合には、問題はなかったのですが、厳しくなってきたため現状のままでは国家破綻も予想されることから、国の組織や各省庁の組織、外郭団体や特殊法人などに対して、「聖域」を設けることなく全ての組織機構の構造を見直して、無駄を省き民間で実施可能なものについては民間に任せて、政府は手を引き国家財政を立て直そうということでしょう。民間企業ではリストラにより、会社の機構改革を行って経費削減をしています。国においても、同様のことを進めようとしています。
お礼
回答、ありがとうございます!参考になりました。
お礼
詳しい回答、ありがとうございました。とても参考になりました。 これから小論文、がんばります!