診療報酬を定めているのは国です。ですから、病院の規模によって点数を変えているのは「国がそうしたいから」です。
具体的には、医療費削減の為、少しでも大病院には来て欲しくないし、診療所に行って欲しいのです。初診料や再診料だけでなく、殆どすべての保険点数は、このように「国の意向」によってこんなに判りづらく設定されているのです。
極端な話ですが
病院より診療所の方が初診料が高い→病院の経営者は病院をつぶして診療所にする→診療所はベッド数が20床未満でなくてはならない→国全体のベッド数が減る→国の医療費が減る と、こんな展開を望んでいるのです。
ここで疑問。診療所より病院の方が診察料が安いのならば、患者は皆病院を選んでしまい、逆に診療所は儲からず国の思惑からはずれるのでは?
ということに対し、大病院では保険外に「初診料特定療養費」をとられることとなっています。これは、紹介状を持たない患者が大学病院等の大病院にかかった時に請求される「自費(保険外)」の負担です。で、大病院にかかるといかに初診料が安くても、結局負担は高くなる、だからやっぱり最初は診療所に行って下さい、と、このようなオチになっています。
あまりに極論なので「ありえない!」と思うかもしれませんが、国が力を入れたい部分は診療報酬が高く設定されている、という傾向があるのは間違いありません(他の例:院内処方より院外処方の方が保険点数が高い)
お礼
御礼が遅くなって申し訳ありません。やはり国による需要の調整というものがあるのですね。ありがとうございました。