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これって・・・?
http://kimchang.jugem.cc/?eid=8 ここのサイトによると、常温で超伝導状態を示す高分子があるみたいなことを書かれているのですが、これってガセですか?あったら大騒ぎだと思うのですが・・・ よろしくお願いします。
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ご紹介のサイトから Room Temperature Superconductors, Inc. なる会社のサイトへ飛んでみて、 その中の「AboutUs」のページにリンクがある2つの特許をざざっと斜め読みしました。 http://ultraconductors.com/about_us.html 各々、当初の出願が1996年と1998年。 今から10年ぐらい前に出願していたことになります。 1.その頃に開発完了していたか、 2.若しくは開発着手していたか、 3.それとも、頭の中で考えただけか? たぶん、可能性の順番は、3>2>1 です。 しかも、自社に立派な開発環境が無い(若しくは全く無い)バーチャル企業である可能性さえあると思います。 そして、Claim(日本でいうところの「特許請求の範囲=請求項)は、合計100個ぐらいあります。 へたな鉄砲でも100個の的のどこかに当たったら、つまり、どこかに該当すれば、特許のロイヤルティーをいただきますよ、ということです。 しかも、全て若しくは大部分の請求項の親にあたる、1個目のクレームを見ると、ある、基本的な構造があって、その構造の中の「どこそこに超伝導体があります」とか、どこそこの部分の「ヤング率がこれこれの範囲です」とか書いていて、超伝導体自体をどうやって作るのか、実現するのかは規定していません。 アメリカ人が良く使う手法です。 詳細な説明までは、さすがに読んでませんが、私が想像するに、きっとその説明どおりに製造してみても、超伝導体は作れないと思います。 日本の特許法では、物理的・科学的に誤りがあるものは特許として成立させないことになっていて、アメリカでも、たぶんそうだと思います。 しかしながら、この会社に仮に訴えられたとして、裁判で争うようなとき、特許が科学的に明らかに矛盾があることを示すのは、現実問題、難しいんです。 ぶっちゃけ、いい加減なことを書いても、それを覆す明らかな証拠を示すのが難しければ、特許になっちゃいまし、 その、いい加減な根拠の説明を基に、超伝導とは全く関係の無い、非常に基本的な構造を書いたクレームは成立してしまうわけです。 そして、他の企業の製品が、それに「抵触」し、訴えられて裁判で負けたら、ロイヤルティーを支払う羽目になります。 私は、このような特許のことを、 「花見の場所取り」 と呼んでいます。 自分からは何も元手なり付加価値なり、何にも投資しないくせに、そして、技術や世の中の発展に寄与することもなく、場所取りしたレジャーシートの端っこに他人の足がちょっと入ったら、罰金とかみかじめ料とか徴収するようなものです。 実際、ここを見ると http://ultraconductors.com/products.html 自社製品のラインナップは全く書いておらず、応用できる分野ばかり書いています。 製造できるんだったら、さっさと作って、サンプル持って、あちこち売り込みに行けばいいじゃないですか。 つまり、自分達で超電導物質を作る技術や設備がないんですよ。(若しくは、そもそも、正しく作る手段を知らないんですよ、きっと。) また、同社ホームページで、唯一、科学技術らしきことを書いている箇所は、ここだけだと思いますが、 http://ultraconductors.com/tech_papers.html#F10 自分達で書いたと思われる論文が、私には見当たりません。 最後のページのタイトル 「ContactUs」 の和訳は、 「みかじめ料の連絡先」 だと思いました。 こういう会社は、もしもメーカーを訴えて、それが仮に勝訴したら、ホームページの表紙に 「○○社にライセンス提供の実績!」 と誇らしげに書くことでしょう。
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- imoriimori
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#1様に同意見です。 私は2件の特許を見る元気がありませんでした。1件の途中まで斜め読みで疲れておしまいです。ですから確たることを言う資格はありません。その範囲でしか過ぎませんが直感的に変。特許しかまともな公開技術が無いのは変なのです。 特許観全般についても#1様に同意見。私自身これまで特許出願100件を超えているので、全体的に特許とはどういうものかは言う資格があると思います。それは特許なんて好き勝手な書き放題なのです。私はそれでもかなり真面目なほうですが、私の特許の中にも適当に書いておけ、という部分はあります。 世間一般で見れば、1~2割は全くのでたらめ。何割かは本人はいんちきではないけど殆ど役に立たない。何割かはそれほど発明といえるほどのこともないけど、一応書いておいて当たれば儲けものというやつ。何割かは根拠無しに風呂敷を広げて、つばをつけておくというもの。まともなのは1割。そして本当に重要なのは数%。という感じでしょうか。 さらに言えば米国特許はインチキの割合が多い。米国特許は審査もいい加減なんです。認可しておいて、まともな特許かどうかは当事者同士裁判で争え、というポリシーかという気がします。