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プラスミドベクターについて
動物細胞へのベクターの導入原理について、悩んでいます。 「プラスミドは自己増殖能を持つ」という記述があるのですが、 動物細胞内にベクターとして導入した場合、プラスミドのままタンパクを合成する能力を持つのでしょうか? それとも、核内のDNAに組み込まれて目的タンパクを合成するようになるのでしょうか? 生物の知識はかじった程度で、実験等を進めてきたのですが、 イマイチはっきりとしない箇所が多く、迷っています。 助言を得られたら、非常に幸いです。
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noname#17364
回答No.1
こんにちは。 哺乳類細胞にプラスミドを導入すれば、プラスミドに組み込んだ遺伝子からタンパクを発現させることができます。しかし哺乳類細胞中ではプラスミドは増殖しませんので、一過性の発現しか得られません。 核内のDNA、つまりゲノムに組み込むためには、レトロウィルスベクターを使う必要があります。この方法ではレトロウィルスに目的の遺伝子を組み込んで哺乳類細胞に感染させ、その遺伝子を宿主細胞のゲノムに組み込んでしまいます。もちろん目的の遺伝子からタンパクの発現が得られます。しかし、現実的にはウィルスの感染効率が悪かったり、しばらくするとタンパクの発現が落ち込んでしまったり、といった問題があります。
補足
有益な助言ありがとうございます。 ところで、補足の質問となってしまうのですが、プラスミドベクター中にウィルス由来の(例えばSV40)等の遺伝子が組み込まれている場合には、ウィルスベクターを用いるのと同じような効果が得られるということなのでしょうか? ベクターの説明書きには、transient transfection及びstable transformantに用いることが出来ると書いてあります。 私の場合には一過性トランスフェクションしか行わないのですが・・。 それから、トランスフェクション後にタンパクの発現量が減ってことが、良く観察されたのですが、その理由が分かったのが大変ありがたかったです。